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☆巻頭言
「大阪を都にする」「大阪都を実現する」
しかしその内実は単に大阪市という政令指定都市を廃止し、
「大阪市民」の財源と権限の一部を大阪府に譲渡し、
いわば、
それにも関わらず推進派の一貫した「イメージ戦略」
本誌は、この構想は大阪市民の自滅を導くのみならず、
ここに特集「『大阪都構想』で日本は没落する」を編纂した。
都構想の実現は第一に大阪の衰退を導く事を通して、
民主政治の本格的劣化を通して確実に日本の没落を導く――
住民投票の結果如何に関わらず、
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
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☆特集 「大阪都構想」で日本は没落する――アフター・コロナの民主政治
☆【特集座談会】
◇「改革主義」は地方から乗り超えよ――戦後政治の転換点/
◆民主主義のジレンマ――「正しきを主張」するか「
☆【特集対談】
◇都構想を巡る言論戦は「日本の民主主義」を守る戦いである/
◆日本の民主政治を糺す/石破 茂×藤井 聡
☆【特集論考】
◇〈大阪都〉構想は机上の空論だ――
◆「大阪都構想」による大都市自治の破壊――
◇「都構想」をめぐるパワーゲーム――市民不在の政治劇を斬る/
◆「悪名は無名に勝る」は地獄の一丁目/辻田真佐憲
◇新たな「特別区設置協定書」を読み解く――「公明四条件」
◆「首長ポピュリズム」の時代――
☆【新連載】
◇移動の文学(第一回)計算尺【クライテリオン】を探して――
☆【連載】
◇南無阿弥陀仏の世界/大石久和(「危機感のない日本」の危機)
◆コロナ・ショックと食料自給――国産の食材こそ本当は安い/
◇デフレ脱却はなぜ道半ばに終わったのか/服部茂幸(
◆三島由紀夫の没後半世紀に/富岡幸一郎(虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー)
◇保守派II――防御的リアリズムと攻撃的リアリズム/伊藤貫(
◆伝統のラディカリズム/柴山桂太(「常識【コモンセンス】」
◇身体感覚の統合――
◆マンガと日本人の景色――言葉から考える5/施 光恒(やわらか日本文化論)
◇メディアの「反差別」が助長する差別と分断/松林 薫(逆張りのメディア論)
◆務めを果たさぬ日本人/磯邉精僊(自衛官とは何者か)
◇家康の隠居の謎――陸の防御都市、海の攻撃都市/竹村公太郎(
◆「世界主義」を克服し、「国益」重視の外交を展開せよ
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◇メディア出演瓦版/平坂純一
◆編集長クライテリア日記――令和二年七月~九月/藤井聡
☆【寄稿】
◇「ろくでもない、なればこそ」/谷川岳士
☆【書評】
◇『新・政の哲学』藤井 聡 著/篠崎奏平
◆『大洪水の後で 現代文学三十年』井口時男 著/薄井大澄
◇『詩としての哲学 ニーチェ・ハイデッガー・ローティ』冨田恭彦 著/酒井佑陶
☆【その他】 ◇「絶望」から始めよう――菅義偉新政権誕生に際して/ 共同体と党派性――健全な民主政治の条件(鳥兜)
◆「中小つぶし」など論外/ 『大衆の反逆』の新しさ――現代日本のための警鐘(保守放談)
◇読者からの手紙