
終身刑の設立、時効法の廃止等を求めて、日本中をバイクで走り回っている男性がいます。イタリア生まれのスイス人、ストッキ・アルベルトさん(55歳)です。
現在、全国を5周目、走行距離は20万キロを超えました。
彼は、なぜそのような活動をしているのでしょうか。
アルベルトさんは、2004年5月、放火によって妻と次女を失いました。引っ越しを翌日に控えた晩のことです。アルベルトさん自身も怪我を負いました。奥さんの遺体は、娘さんの体に覆いかぶさるようなかたちで発見されたといいます。お嬢さんを気づかい、守ったまま亡くなったのでしょう。お嬢さんは中学校に入学したばかり、まだ12歳でした。
放火犯はその半年後に捕まりました。放火と窃盗で何度も刑を受けた男でした。
アルベルトさんは、当然、死刑の判決が出るものと思っていましたが、判決は無期懲役でした。再審は行われず、刑は確定しました。
無期懲役は、当然ながら終身刑ではありません。20年後、30年後、いずれまた犯人は社会へ出くる可能性があります。
その判決を受け、深い無念と消し去ることのできない怒りを胸に、アルベルトさんは全国行脚の旅に出ました。終身刑の設立と時効法の廃止を訴え、署名活動を行うためです。5年の歳月をかけ、アルベルトさんは10万名以上の署名を集めました。
昨今、時効法の改正に関しては多少の前進がありましたが、彼の願いは未だ達成されていません。まだまだ活動は続きます。
2010年3月、アルベルトさんの著書『生きてこそ』を弊社より刊行しました。
日本で地獄を味わったアルベルトさんが、自らの魂の救済と亡くなった家族の無念をはらすために続けている延べ20万キロの旅と心の軌跡を綴った手記です。
ぜひともご一読いただき、署名活動へのご協力をお願いいたします。



