

言葉を失った少年を救ったのは、ディズニー映画の脇役たちだった。ピュリツァー賞受賞作家ロン・サスキンドがかけがえのない妻コーネリアとの間にもうけた息子オーウェン・サスキンドの身に起きた、これは本当の話だ。 3歳の誕生日を前に、ごく普通のおしゃべりな男の子が、ピタリと言葉を話さなくなる。唐突に、眠ることも食べることもやめ、手のつけられないほど泣きわめく。男の子の唯一のなぐさめは、自閉症に見舞われる前から大好きだったディズニーのアニメーション映画のみ。だが、愛する映画にさえ、異変が起きていた―――キャラクターたちの言っていることが、わからない。 男の子の言葉を解する能力が、失われたためだ。 この物語の核をなすのは、自閉症についてでも、ディズニーについてでもない。とはいえどちらに対しても、2度と再び同じ目で見られなくなるのは確実だ。これは、世界がひっくり返ってしまったとある家族の抵抗の物語、受難の末に希望を見出す物語である。

わが子が育てにくいと悩んでいる両親、そして人生に生きづらさを感じている多くの人たちの魂へ向けた「愛」のメッセージ――。 子育てとは、わが子を育てながら、親子が人として成長していく過程でもあります。その過程には、喜びだけでなく、悩みや苦難も満ちあふれています。悩み、苦難を乗り越えることで人は成長していくのですが、子供の個性や特徴によっては、親が特に「育てにくい」と感じるケースもあります。 そのような子どもたちの中には「インディゴ・チルドレン」と呼ばれる子供たちが多く含まれていると著者・南山みどりさんは言います。 「インディゴ・チルドレン」とは、1970年代以降に生まれた新しいタイプの子どもたちのこと。直観力に優れ、自分の人生に使命感を持っていますが、しばしば気性が激しく、強い個性と飽きっぽいなどの特徴をもつことがあり、親からは「育てにくい」と、なかなか理解されにくいといいます。また、「インディゴ・チルドレン」は子どもだけではなく、“傷ついたインナーチャイルド”を持つ大人にもあてはまるのです。 南山さんは、赤ちゃんや身体からのメッセージを伝える「たいわ士」として、多くのインディゴ・チルドレンと接し、その母親たちと数々のカウンセリングを行ってきました。 その幾多のカウンセリングやセッションを具体的に紹介し、子どもの個性を大切にし、そのありのままの姿を認める「愛の子育て」が本書に記されています。