☆巻頭言
◇【特集1】日本人の死生観を問う
多くの国民に感染死をイメージさせたこの度のコロナ禍は、日本人に「死」の問題を改めて向き合う機会を半ば強制的に与えた。
結果、多くの人々は慌てふためき、過剰とも言える反応に終始した。
これはつまり、日本人において「死」の問題に向き合う機会が年々失われつつある事を、
すなわち「死」の裏側にある「生」とは何かを真剣に問う機会および精神そのものが蒸発しつつある事を改めて明らかにするものであった。
日本人の今日の目を覆うばかりの精神的頽廃の背後には、まさにこうした死生観の急速かつ著しい劣化が潜んでいることは間違いない。
本特集ではこうした認識の下、我が国の再生の縁を見い出す事を企図し、日本の伝統的な死生観を見つめ直しつつ、
今日の我が国の死生観の有り様を改めて問い直さんとするものである。
◇【特集2】保守からの近代日本批判 大東亜戦争への道
8月15日、終戦記念日と呼ばれるこの日が近づくとメディア各社は「太平洋戦争」を振り返り、
戦前を断罪する東京裁判史観に立った戦後レジームの維持・強化に大いに貢献してきた。
一方で我が国には、そうした風潮に異を唱え、大東亜戦争にも日本の大義があったと主張する「保守」勢力が存在し、
平成後期にはそれが世論において一気に拡大する情勢となった。
しかし、こうした「保守」の立場に立ってもなお、戦中戦前の近代日本のあり様を批判することは可能である、というよりもむしろ必要である。
そもそも保守であるからこそサヨクよりもより適切でしかも建設的な徹底批判が可能であるに違いないからだ。
本特集では、ホシュによる日本全肯定はサヨクによる全否定と同様に愚かな思考停止に過ぎぬとの前提の下、
大東亜戦争への道そのものに内在する欺瞞や虚無に焦点を合わせ、
保守の立場からあえて戦前戦中の近代日本批判を多面的に論ずるものである。
表現者クライテリオン編集長 藤井 聡
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●目次
◇【特集1】日本人の死生観を問う
[対談]
死を考えることは大衆社会への問い――国語と共同体の崩壊が導く悪夢/呉智英×藤井聡
生命至上主義という名の権威主義――人を物と見なす現代医学/和田秀樹×藤井聡
死生観を歪めた医療ビジネス主義――国民が知らない医療界の「常識」/森田洋之×藤井聡
・草葉の陰のちゝろ虫――ニヒリズムとアニミズム/井口時男
・「死」を信じるということ――森鴎外に倣って/浜崎洋介
・死と生をめぐる判断と意思決定――コロナ禍を一例として/竹村和久
・祖霊を感じる心――死者と生者の交流の民俗/中尾聡史
◇【特集2】保守からの近代日本批判 大東亜戦争への道
[座談会]
日本を取り戻す、その鍵は「武士道」にあり/前田日明×藤井聡×浜崎洋介
近代日本人の「弱さ」を問う――保守からの「大東亜戦争」再考/富岡幸一郎×中島岳志×浜崎洋介
・日本、敗れたり/小幡敏
☆【特別インタビュー】
続 養老孟司、「常識」を語る――「自足」することと、「自立」すること/聞き手 浜崎洋介
江田憲司・立憲民主党代表代行に聞く――分配なくして成長なし! 一億総中流社会の復活を! /聞き手 及川健二
☆【連載】
・「危機感のない日本」の危機――「ワクチン敗戦」などではない/大石久和
・欧米保守思想に関するエッセイ 第4回 孤高の哲人、アーヴィング・バビット Part1/伊藤貫
・郷愁(ノスタルジア)について――近代のもう一つの側面/柴山桂太(「常識【コモンセンス】」を考える)
・マルクスの亡霊たち――マルクス主義とキリスト教1/富岡幸一郎(虚構と言語 戦後日本文学のアルケオロジー)
・小さきモノへの愛 その2――地形が生んだ将棋地形が生んだ将棋/竹村公太郎(地形がつくる日本の歴史)
・反出生主義 死者と生者の間に/平坂純一(保守のためのポストモダン講座)
・啓蒙と野蛮の間――死刑制度をいかに語るか/川端祐一郎(思想と科学の間で)
・コロナ自粛論争の「敗因」を考える/松林 薫(逆張りのメディア論)
・「コスモポリタン=コミュニタリアン論争」再考――コスモポリタニズム批判8/白川俊介(ナショナリズム再考)
・カタカナ語乱用と英語化現象 自己満足よりも正確な伝達を――言葉から考える9/施光恒(やわらか日本文化論)
・辿りつけない故郷と日本への憎悪/仁平千香子(移動の文学)
・編集長クライテリア日記/藤井聡
・メディア出演瓦版/平坂純一
☆【書評】
『死生論』西部邁 著/前田龍之祐
『「がんになって良かった」と言いたい』山口雄也・木内岳志 著/高平伸暁
『「ポスト・アメリカニズム」の世紀 転換期のキリスト教文明』藤本龍児 著/田中孝太郎
『第三の精神医学 人間学が癒やす身体・魂・霊』濱田秀伯 著/篠崎奏平
☆【その他】
・読者からの手紙
・五輪開会式に見る日本の田舎者根性/SNS時代の「人民裁判」(鳥兜)
日本初の女装家は ヤマトタケルだった!? 日本史をオカマ視点で抉りとる、 知らなきゃわからない 日本のこと! LGBTなんてよくわからない人でも、 このオカマの日本史は驚き! オカマがいつから変態扱いされて、 日陰者になったのか? あなたはご存じですか? 最近、LGBTが何かと話題である。えてして人を糾弾し、 時には社会的地位を奪う武器とさえ化す。 そんな殺伐とした世の中だからこそ、「オカマ」という切り口で語る まったく新しい日本史を読み解き、現代の問題を考える材料と していただければ本懐である。 「倉山満推薦文」より
中小企業の生産性革命、経済成長戦略ーー やるべきことはハッキリとみえている! 経済評論家 高橋洋一氏激賞! 「世界標準の国へ、ホンネが満載の本。 だから彼らは嫌われる。私みたいに!?」 日本を強くする13の論点 1、コロナ禍で見えた日本社会の「病理」 2、マスコミが作る不健全な世論 3、誰が経済成長を妨げているのか 4、世界に遅れをとる日本の高等教育 5、リカレント教育の充実を図れ 6、郵政民営化は失敗だったか 7、中小企業の生産性はもっと上げられる 8、「中小企業を守れ」のどこが間違いか 9、日本のコーポレート・ガバナンスの問題点 10、第四次産業革命、成功のカギとは 11、デジタル庁に期待すること 12、観光戦略に必要なのはマーケティングの視点 13、政府主導の政策決定を取り戻せ
「水を飲むと美容や健康にいい」 「1日2リットル水を飲みましょう」 「血液をサラサラにするために、水をたくさん摂ろう」はウソだった!? “正しい水分の摂り方”をしなければ、 水は体にとって“毒”になる! こんなにもある! 水が引き起こす病気・症状 肥満(水太り)/リウマチ・神経痛・腰痛・偏頭痛/アレルギー疾患/ヘルペス(帯状疱疹) 耳なり・めまい・難聴・メニエール症候群/不定愁訴/自律神経失調症・パニック障害 高血圧/頻脈、不整脈/異型狭心症/心不全/心筋梗塞・脳梗塞(血栓症)/体の冷え(体温の低下) 逆流性食道炎、胸焼け/二日酔・高コレステロール(動脈硬化)/てんかん/熱中症/うつ病 むくみ/腎虚(老化)/生理不順、生理痛、不妊症/ホット・フラッシュ(更年期障害)/緑内障・近視/水虫
「自分探し」は地獄への途。幸せを求めすぎると不幸になる! なぜ私には恐れるものがないのかーー 仕事、お金、家族、人間関係・・・・・・「常識を覆す」メッセージ満載 人はなぜ迷うのか。卑屈に生きてしまうのか。どうすれば、世の中や他人を気にせず、自分のことだけを考えて道を突き進めるのか? 本書では、「私には何も恐れるものがない」と宣言する、成功した実業家の著者が、武士道・『葉隠』のメッセージを基に、「成功しなければ意味がない」「幸せにならなければいけない」という観念から解き放たれた生き方を提案する。 コロナ禍で生き方を迷っている現役ビジネスパーソンの、仕事の実践・人生の進路・家族との関係など「64の悩み」を、常識を覆すテクニックで具体的に解決する書。
◇特集 『地球を救うすごい技術! 局面打開するいきものの力』 ■巻頭 『ダチョウがコロナ禍から世界を救う!?』 ●塚本康浩 ■巻頭 『おいしく楽しく食糧危機に役立つ!魅惑の昆虫料理』 ●内山昭一 ◇連載 ●副島隆彦 評論家、副島国家戦略研究所【SNSI】主宰 連載テーマ「誰も書かない世の中の裏側」 今月号タイトル:この世は「物質と霊魂」の2つで出来ている ●古歩道ベンジャミン フリージャーナリスト 連載テーマ「新しい時代への突入」 今月号タイトル:コロナ・パンデミックで加速したアメリカの分断と既存体制の崩壊 ●船瀬俊介 地球環境評論家 連載テーマ「マスコミのタブー200連発」 今月号タイトル:ワクチン打てば2年以内に死ぬ!?イードン博士、モンタニエ博士の驚愕警告 ●飛鳥昭雄 サイエンスエンターテイナー 連載テーマ「情報最前線ーー未来への指針」 今月号タイトル:GHQを引き継いだCIAの「在日による大和民族分断プロジェクト」!!特別編シリーズ30 ●安西正鷹 『みち』論説委員 連載テーマ「お金の謎に迫る」 今月号タイトル:時間とお金の関係を読み解く(32) ●金原博昭 オリオン形而上学研究所 代表 今月号タイトル:チベットの5つの霊的進化の手法《その18》 ●松本紹圭 一般社団法人未来の住職塾塾長 Post-religion:宗教を超えてつながる世界へ ◇短期連載 ●吉濱ツトム 「陰謀論」は「願望論」 世界はより良くなっていく ●内藤陽介 こわい切手 ◇読み切り ●インタビュー:ルミナ山下 今月号タイトル:今、大事なことは信じる力 自分を信じれば、自分の夢も信じられる ●対談:丸山修寛 今月号タイトル:十言神呪を唱えると神があなたを守り人生に奇跡が起きる