

私たちの周りにある「和の伝統」のルーツをたどると見えてくる、誰も教えてくれなかった日本人の原点! 世の中にあふれる「日本の伝統を守れ」というかけ声。あるいは「日本人のDNAに刻み込まれたならわし、しきたり」といった言い回し。でも、一見もっともらしく見える古くからのならわし、日本人らしさとよばれるものは実際のところ本当に古くから綿々と続いてきたものなのでしょうか?「江戸歩き案内人」として知られる気鋭の作家がそうした問いに対する真実をイラストとともに紹介します。私たちの周りにある「和」の本当のルーツがわかるとともに、日本人としてのあるべき姿を考えるヒントとなる1冊。

言葉を失った少年を救ったのは、ディズニー映画の脇役たちだった。ピュリツァー賞受賞作家ロン・サスキンドがかけがえのない妻コーネリアとの間にもうけた息子オーウェン・サスキンドの身に起きた、これは本当の話だ。 3歳の誕生日を前に、ごく普通のおしゃべりな男の子が、ピタリと言葉を話さなくなる。唐突に、眠ることも食べることもやめ、手のつけられないほど泣きわめく。男の子の唯一のなぐさめは、自閉症に見舞われる前から大好きだったディズニーのアニメーション映画のみ。だが、愛する映画にさえ、異変が起きていた―――キャラクターたちの言っていることが、わからない。 男の子の言葉を解する能力が、失われたためだ。 この物語の核をなすのは、自閉症についてでも、ディズニーについてでもない。とはいえどちらに対しても、2度と再び同じ目で見られなくなるのは確実だ。これは、世界がひっくり返ってしまったとある家族の抵抗の物語、受難の末に希望を見出す物語である。