米国株神話の崩壊 日本株の逆襲

書籍詳細

米国株神話の崩壊 日本株の逆襲

著者

浜辺陽一郎

コード

9784828428307

カテゴリ

経済・金融・投資

発売日

2026/5/1

本体価格

1,900円+税

ページ数

256ページ

サイズ

四六ソフト

内容

株主至上主義、資本市場の効率性、企業統治の優位性など“米国最強説”は本当か?原油高、戦争、分断――それでも米国株は買い続けていいのか?制度リスクから読みとく株式市場の大転換

なぜ米国株が危うく見えるのか?
会社法・企業統治の泰斗が暴く金融資本主義の限界。

「米国株こそ最強」という通説は、長年にわたり投資家の判断を支配してきた。しかし今、その前提が静かに揺らいでいる。本書は、金融・会社法を比較法の視点から分析し、米国株の強さを支えてきた制度構造の変質を明らかにする。同時に、日本における企業統治改革と制度的安定性に着目し、「日本株は過小評価されてきただけである」という可能性を提示する。市場の短期的な動きではなく、長期の構造から投資の未来を読み解く一冊。

〈目次〉
第1章 なぜ、これまで米国株は強かったのか
・経済基盤と文化的な背景
・株主第一主義による株主還元
・受託者責任とは何か
・SECが連邦証券法を厳格に執行
・厳しい規律があるがゆえの信用
・機関投資家が積極的に動いた
・活発な自社株買い
・社外取締役も動いた
・M&Aも早くから盛んに
・TOBも活発化
・敵対的買収防衛策が効くとは限らない
・米国市場もESG投資を打ち出した

第2章 米国の「株主第一主義」は幻想
・「株主第一主義」は本当なのか?
・取締役報酬の決定権限
・短期的な株価上昇を最優先する危うさ
・イーロン・マスクの巨額報酬の事例
・従業員の士気と生産性を損う道
・市場による規律は機能しなくなった
・複数議決権株式が許されてしまった経緯
・無責任な支配者たち
・支配権は永久に?
・SECは弱体化へ
・取締役の任務懈怠責任も追及されにくい
・株主総会への株主の参加権限
・米国の「株主第一主義」は幻想
・権利は弱いのに、利益が守られる?
・自社株買いで本当に株価は上がる?
・米国株市場に潜む「狂気」
・CEOの交代が早い
・M&Aで株主の利益は確保されているか?
・レブロン義務とブルドックソース事件

第3章 長期的成長のビジョンを失った米国
・既存の体制の破壊
・「法の支配」の変質
・規制緩和になれば株価は上がるか?
・連邦最高裁がトランプ関税を否定──揺らぐ米国の通商戦
・それでも楽観的で強気な米国
・振り子現象の1コマにすぎないのか
・大学への攻撃と反知性主義
・「知の吸引力」が制度的に死ぬ日
・不公正な国際課税への冷たい眼差し
・「ひとつの大きく美しい法案」
・資金逃避(キャピタルフライト)が始まった?

第4章 ESG投資をめぐる米国の混乱と世界の資本市場
・ESG投資の起源
・米国におけるESG投資への批判
・反ESGの理由
・ESG対応推進は伝統的価値観の破壊か
・反ESG立法と対応
・反ESGという規制強化
・共和党選出判事もESG投資を潰す
・取締役の責任に関する規律
・ハードローが逆効果
・ESG投資に前向きな国際社会
・米国での実質的な取り組み
・両にらみでの曖昧戦術の非効率
・株主第一主義でステークホルダーへの配慮は無用
・日本は官民協力でESG推進
・日本版コードの意義
・ESG投資は本当に有望なのか
・ガバナンスは決して空理空論ではない

第5章 こんなに違う日本と米国
・企業の成長は企業努力だけで決まらない
・日本と米国では似ていることも多いが
・日米の政治と政治献金の違い
・企業と政治の関係
・「ハードロー」偏重の米国と「ソフトロー」活用の日本
・産業構造の違い
・SDGsを知っているか?
・「気候変動」はエリートの認識
・宗教観と気候変動への態度の違い
・国際協調へのスタンス
・米国の楽天主義と日本の慎重さ
・米国における「取引」の発想と日本の「三方よし」
・DEI政策に対する姿勢
・極端なダイナミック・プライシング
・デジタル化は成功しているか、これからか?
・日常生活に見える社会的基盤の差

第6章 これから上昇可能性が高まる日本の株式市場
・市場区分の見直し
・PBRを引き上げる要請
・日本の上場会社には低PBRが多い
・取引単位の細分化
・株価を高める経営が求められる
・日本版コーポレートガバナンス・コードの成果は?
・株主の沈黙は終わるのか
・報酬制度改革
・M&A法制の整備と株主還元
・非公開化と上場廃止の動き
・上場に値しない企業は退場
・自社株買いのインパクト
・日本に特有の株主優待制度
・長期保有の促進も
・ESG投資と制度的後押し
・ネットゼロ同盟の再始動が意味すること
・内部留保から攻めの資本配分へ

第7章 日本株市場のこれからの課題
・海外資金の呼び込み
・アベノミクスの影響と限界
・為替に依存しない円安の是正に向けて
・M&Aと構造改革の進展
・真のガバナンス改革へ
・投資家との建設的な対話
・小手先の対応に終始するな
・積極的な投資をしてこなかった理由とは
・生成AIによるゲームチェンジ
・実装化と収益化に向けて
・投資マネーは「改革の本気度」に集まる
・日米の金融政策の逆転も視野に
・多様性と人的資本の展望
・開示重視のアプローチとその課題
・国際社会でのリーダーシップ
・「追い風」を現実の強みに変えるために

第8章 わたしたちの投資は、どうあるべきか
・それでも投資には不安が残る
・個人投資家は今の市場についていけるのか
・情報過多の時代にどう向き合うか
・収益性の低さと評価の抑制
・アドバイザーを選ぶ目
・世界経済への不安と日本の基盤
・上場会社が信頼できるか、できないか
・物理資産より上場株式のほうが有利
・インフレ時代に生き残る会社
・株式投資でもっとも怖いのは「倒産」
・株価は「ガバナンスの警報装置」
・PBRと「企業の余命」
・「理解できないビジネスモデル」に賭けるな
・知らないものへの投資はバクチでしかない
・投資の結果を左右する為替相場
・日本株に詳しい日本人の強み
・機関投資家と個人投資家の違い
・短期志向か、長期志向か──ウサギとカメの寓話
・外国人投資家の影響力とわたしたちの役割
・未来を信じて投資する
・議決権行使の基本的な考え方
・戦争と市場──短期の恐怖と長期の構造
・悲観論の裏側にある勝機


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