ぼんやりとした不安の近代日本

書籍詳細

ぼんやりとした不安の近代日本

著者

浜崎洋介

コード

9784828424293

カテゴリ

社会・国際・政治

発売日

2022/8/1

本体価格

1,500円+税

ページ数

232ページ

サイズ

四六ソフト

内容

80年前の課題=現代日本が抱える大問題。
どう、解決への道筋をつけるか。

米欧との“文明の戦い”に挑む「空気」は、こう作られた。
自己喪失とリアリズムの霧散。そこに到るまでの必然を、
明治・大正・昭和の人々の苦悩と葛藤のうちに描き出す。
政治テロはなぜ起きるのか!?

日本は大正時代、世界の5大国の1つになった。しかし独自性を発揮出来ず、自己喪失に陥る。その穴を埋めるべく進められた大東亜共栄圏構想、戦争……。
本書では大正時代~昭和前期に顕著になった日本人の「自信喪失」状況を浮かび上がらせる。それを乗り越えるべくブームになった日本浪漫派、京都学派による「日本論」を解説し、国民に与えた影響を描き出す。同時に、欧米との関係の失敗を分析し、日本の未来へのヒントを提示する。


【本書の主な内容】
日露戦争の勝利と「時代閉塞」/武士道を忘れた日本人/鴎外が語った「型」の喪失
山縣有朋の死と近代日本の機能不全/政党政治と揺らぐ《正統性=レジティマシー》
関東大震災と流言飛語/殺風景なモダン都市東京へ/「マルクス主義」という名の宗教
昭和恐慌という「非合理性の打撃」/「猫町」としての日本近代/「文明開化の論理」の終焉
二・二六事件を導いた「空気」/「機関」でも「主権」でもない天皇制へ
近衛文麿のモダン性と復古性/後づけの「東亜協同体論」
欧米という“本当の敵”に向かい合えたことの爽快感/近代日本人の「適応異常」

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