

「神に選ばれた」支配者の使命と論理
宗教から見る目を持たなければ、世界は見えない
「西洋の敗北」と米中露3極体制へ
高市政権の「周回遅れの喧嘩外交」は通用しない!!
イラン戦争はアメリカにとって世界最終戦になるはずだった!
この戦争をただの安全保障の問題と捉えると本質を見誤る。トランプ、ネタニヤフ、モジタバ・ハメネイの3者は強烈に宗教的使命を自覚してこの戦争を戦った。世界はかつてないほど新たな宗教戦争の時代に突入している。
米中首脳会談で対等な関係になったアメリカと中国、アメリカを側面支援したロシア、世界はこれから米中露の3極体制になる──この世界の大変革に日本はどう向き合うべきなのか。「知の巨人」佐藤優と、副島学派の古村治彦が徹底討論する。
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佐藤 米中は競争しながらも協商関係を作り始めています。日本ではあまり理解されていませんが、協商とは仲良くすることではありません。対立しながらも戦争を避けるための仕組みです。同盟関係で戦争に巻き込まれるのは嫌だとどんどん協商関係を結んでいくと、同盟関係がガタガタになっていく。協商は同盟を壊すのです。ところが日本だけが、いまだに対立の論理で外交を行っている。
古村 私が懸念しているのは、このままの状況で進み、日本が米中双方から厄介な存在と見なされる可能性です。これまで日本は、米中対立の中でアメリカ陣営の重要な一員として存在感を発揮してきました。しかし、もし米中が対立を管理しながら協商へ向かうなら話は変わります。日本だけが中国への強硬姿勢を取り続ければ、むしろ米中双方から距離を置かれる、もしくはスケープゴートにされる可能性があります。
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〈目次〉
第1章 世界は「宗教戦争」に突入した──イラン戦争の“合理”を超える“使命”
■トランプはなぜイラン攻撃を決断したのか
ホルムズ海峡封鎖で世界は一変した
ネタニヤフのプレゼンテーション
「対ナチス戦」に転換したトランプ
崩壊した「軍事大国イラン」という神話
イランが狙うパキスタンの核
■神に選ばれた確信と使命
死者との連帯を強調したモジタバ・ハメネイ
トランプ版聖書が意味するもの
ネタニヤフが担う「ユダヤ民族存続」の使命
対立する「神に選ばれた確信」
■始まった21世紀の宗教戦争
トッドの「宗教ゼロ」は当てはまらない
目に見えない価値観の闘いがイラン戦争の本質
第2章 トランプは変節していない──宗教で読み解く「支配者の論理」
■トランプはなぜ止められないのか
トランプの政権基盤は揺らいでいない
第3次世界大戦を阻止したトランプ
トランプの「ダークトライアド」と「理性の狡知」
トランプは神の召命に逆らえない
■メディアが報じないイランの脅威
イランは特殊なイデオロギーの国
年間続くアメリカとの戦争
モジタバ・ハメネイの危険な意思決定
トランプが放棄したオバマの核合意
■クリスチャン・シオニズムの謎を解く
『エクソダス』が変えたアメリカ人のユダヤ観
終末論が生んだ親イスラエル思想
イスラエルはなぜ戦い続けるのか
第3章 世界は敗北していない──「西洋の敗北」から米中ロ3極体制へ
■台湾カードを握る中国
米中首脳会談の基本は協商関係
米中は対等な関係となった
台湾カードを握る中国
■アメリカはなぜ敗北し続けるのか
見えてきたアメリカの限界
アメリカの国力が落ちている理由
イラン戦争はアメリカにとっての世界最終戦になるはずだった
■米中ロ世界3極体制の出現
ウクライナ戦争が独ロ戦になる怖さ
アメリカを側面から支援したロシア
世界は米中ロの3極体制となる
第4章 大変革する世界、日本の選択──高市戦略は国益にかなうか
■高市政権と孤立する日本の危機
高市政権が持つ「偽物の強さ」
協商は同盟を壊す──日本だけが気づかない米中協商
日本が行う「周回遅れの喧嘩外交」
日本外交は無能ではない
ホルムズ危機が直撃する日本
日本が米中共通の敵とされる危険性
■世界と日本は連動している
明の成立と南北朝の動乱
トルデシリャス条約と「徳川の平和」
アヘン戦争と天皇親政
■世界の大変革に日本はどう立ち向かうか
メディアや国民は日本の危機を理解できていない
「本を読まない人」にお金が集まる時代
反・新自由主義が日本の生き残り策

―日本外交・安保の正念場―
“媚中・拝米” と決別し、日本の危機管理を強化する!外交&軍事―日本を代表する戦略家2人の提言
・第一列島線に開けられる「大穴」
・“台湾陥落〞が揺るがす日米同盟
・台湾問題を「米中の話」にしてはならない
・石破政権の残念で不愉快な話
・「北朝鮮での失敗」からのイラン攻撃
・尖閣で問われる同盟の実効性
・豪州は対中包囲の要になれるか
・豪州社会に根づく「日本熱」
・AUKUSは原潜だけに非ず
・「海中優勢」という日本の強み
・台湾有事で「核恫喝」はあり得る
・「軍」を正面から受け止める
・高市政権に求められる「東半球戦略」
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この本は、「日本の安全保障にとって日米同盟は死活的に重要」という政府のお題目を繰り返すだけの単なる親米本ではない。同時に、根底に巣食う嫌米感情に囚われ、「日米中二等辺三角形」や「日米地位協定の改正」といった似非保守、左翼アジェンダを追求する本でもない。
当然のことながら、実務の最前線でアメリカとやり取りを重ねてくれば、臍を嚙む思いや苦い思いをすることもある。戦勝国と敗戦国との関係に思いを致さざるを得ない局面も少なからずある。本書では、そんな思いも包み隠さず開陳すると同時に、だからと言ってクダを巻いて終わることなどせず、「では、これからどうすべきか」を追求し続けている。(山上信吾「はじめに」より)
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〈目次〉
第1章 中国はなぜ海へ出ようとするのか
トランプ大統領の横綱相撲だった
太平洋進出を阻む「壁」
大陸国家・中国はなぜ海へ向かったのか
公共財なのか、支配空間なのか
第一列島線に開けられる「大穴」
「点」ではなく「線」
第2章 台湾が落ちれば、日本は包囲される
東アジアの戦略地図そのものが変わり得る
北方重視から南西シフトへ
台湾が中国の出撃拠点になる日
“台湾陥落”が揺るがす日米同盟
「内側から崩す」中国の工作
台湾問題を「米中の話」にしてはならない
第3章 尖閣はなぜ中国の標的になるのか
石破政権の残念で不愉快な話
「要衝」としての尖閣諸島
尖閣帰属の歴史的経緯
「棚上げ」という痛恨
「弱い中国」に与えてしまった猶予
「米軍射爆場」という動かぬ証拠
無人島という弱点
サラミ戦術の始まり
侮らず、侮らせない
第4章 トランプのアメリカは本当に孤立主義なのか
トランプ氏は単純な孤立主義者ではない
「北朝鮮での失敗」からのイラン攻撃
「屈辱の記憶」を抱くアメリカ
ネタニヤフが示した「アメリカの動かし方」
「条件つき」では動くアメリカ
第5章 日本はアメリカをどう巻き込むか
アメリカ自身の利益にもなるように
「受け身でいられる時代」は終わった
尖閣で問われる同盟の実効性
どこで汗をかくのか
巻き込むための同盟ネットワーク
第6章 豪州は対中包囲の要になれるか
豪州の3つの姿
「同盟国」から「敵国」に
戦時下の敵兵慰霊
大きく近づいた戦後の日豪
豪州社会に根づく「日本熱」
中国からの「内なる侵略」
「巻き込まれ論」と対中宥和
地理的に不可欠な国
豪州人のメイトシップ
第7章 米豪同盟、日豪準同盟、AUKUS……さまざまな「同盟」
ワシントンで豪州の発言は重い
日豪RAAの大きな意味
ファイブアイズとの関係は?
AUKUSは原潜だけに非ず
「海中優勢」という日本の強み
濃淡をつけた同盟ネットワーク
通常戦力の“網”の先に……?
第8章 中国の核恫喝にどう対抗するか
核は政治を縛る兵器
台湾有事で「核恫喝」はあり得る
NPT体制という偽善
「拡大抑止」も本当に信じられるのか
現実主義者だった佐藤栄作
「核シェアリング」を提案するべき
SS-20とパーシングⅡの教訓
日本は核恫喝に耐えられる国か
第9章 集団的自衛権をフルスペックで使える日本へ
奇妙な「限定的集団的自衛権」
いつまで「戦力ではない」と言い張るのか
「ポジティブリスト」では国を守れない
自衛隊明記だけでは矛盾の固定化
「軍」を正面から受け止める
戦後日本の「軍人嫌い」
普通の国になる覚悟
第10章 高市政権に求められる「東半球戦略」
インテリジェンス分野強化が重要
「ブレーキ」だった公明党
「冷静な警戒」が必要
経済界は中国幻想を捨てよ
中国を過大評価も過小評価もしない
戦略に不可欠な国家観
東半球を支える国たり得るか

中国が圧倒的な横綱相撲を世界に見せつけた5月の米中首脳会談。一方で、中国の反日宣伝は日増しにエスカレートしている。
・中国は高市政権を本音ではどう見ているのか
・台湾有事は起きるのか
・中国経済に死角はあるか
・米中の2大国に挟まれて、
これからの日本が採るべき針路は何か。
日本における親中派言論の代表である副島隆彦氏が、中国ウォッチャーとして著名な近藤大介氏と初めて対談する最新中国情勢分析本。
果たして中国に世界覇権を取る力があるのか?覇権交替を世界史の流れから不可避と見る副島隆彦と、世界から尊敬されていない中国にまだその力はないと見る近藤大介が大激論!
〈目次〉
第1章 中国が圧勝した米中首脳会談
・習近平が横綱相撲で圧勝した米中首脳会談
・戦後世界の決着を着けるという中国の意思
・帝国― 属国理論で世界を見る
・直後の中露首脳会談でプーチンは何を話したか
・媚中と言って非難してくる奴らを撃滅する
・アメリカ― イラン停戦交渉を仲介したのは中国
・帰りの飛行機でトランプは高市に釘を刺した
・イラン戦争はトランプの負け
・C-130輸送機による米兵救出作戦はカムフラージュ
第2章 4期目に臨む習近平
中国は今、すべてが習近平の4期目のために回っている
習近平を抜擢したのは誰か
共青団系が中国民主党を作る?
中国はAIで世界覇権を制し、AIで滅ぶ?
帝国と文明はどちらが先か
第3章 日本は中国の属国なのか
日本が中国に服属していなかったことがあるのか
空海の謎
空海は国家情報部員?
天安門事件の真実
第4章 中国外交、恐るべし
日本を代表する5人のチャイナ・ウォッチャー
中国外交部の権力争い
ウイグル問題とワンチャイルド・ポリシー
1971年のキッシンジャーの電撃訪中秘話
日中友好の士も拘束される今の中国
第5章 台湾有事は起きません
高市政権の対中姿勢
「日本=イスラエル」論
鄭麗文の訪中
世界の火薬庫は中東と極東しかない
薄熙来事件の真相
張又侠と劉振立
第6章 世界覇権は中国に移るのか
中国にはびっくりするほど頭のいい人が多い
世界の工場・中国
アメリカは第2列島線まで退く
リバタリアンとポピュリスト
衰退するアメリカ
中国漁船衝突事件
叩き上げの習近平はエリートが嫌い
中国の巨大な繁栄は日本人学者が作った

自由民主主義の危機は、日本にも他人事ではありません。安倍晋三元首相の暗殺事件をはじめ暴力的テロや過激な陰謀論、排外主義の台頭など他の国々で起きていることは日本でも起きています。こうした危機が起きるのは、自由主義とは何か、守るべき自由とは何なのかという原点が見失われてしまい、混乱が起きていることと関わっているように思われます。私たちは、自由な社会を当たり前のもののように思い込み、それがいかにもろいものか忘れていたのではないでしょうか。
自由な社会は人類の歴史上、例外的なものでした。自由な時代が訪れても、すぐに自由が失われ、より徹底した隷属の時代が始まったこともしばしばです。もしかすると、現代の私たちの自由な社会もつかの間の幸運な時代にすぎないのかもしれません。自由を守ることができるかどうかは私たちにかかっているといえるでしょう。だからこそ、自由主義の歴史を学び、一見魅力的に見える強権的な政治体制やポピュリズムがどんな危険な道につながっているか知ることが重要なのです。
本書は自由主義の歴史をやさしく書いた本です。ですが、ただ単に過去の偉人の思想や出来事を並べた本ではありません。これは、現代の世界をつくった思想の歴史であり、信教の自由、言論の自由、法の支配、市場経済、自由貿易に基づく国際的な分業といった戦後80年のあいだ、私たちが当たり前のように享受してきた自由な社会を支える仕組みを生み出した思想の歴史です。自由主義を知ることは私たちの世界の成り立ちを知ることなのです。──「はじめに」より
〈目次〉
【第1部 自由主義の誕生と発展、そしてニューリベラリズム】
第1講 消極的自由と積極的自由? ……なぜ自由主義がわかりづらいか──そもそも「自由主義」とは何か
なぜいま、自由主義を学ぶ必要があるのか/かつては「過激派」扱いされていた歴史も……/「近代人の自由」と「古代人の自由」は必ずしもイコールではない/積極的自由の名のもとに侵害される自由/「自由主義に反対する人たちとの論争」と「自由主義の内部の論争」
第2講 ホッブズ、ロック……生命、自由、財産の権利をどう守るか──「自由主義」の誕生
自由主義の起源と当時の社会的背景/ホップズが説いた「自然状態」とは?/名誉革命とジョン・ロック/ロックの発想──「社会は政府がなくても機能する」。では、政府は何をするか?/「生命、自由、財産の権利」を守るために/今日の世界をつくった思想/【コラム】モンテスキューとアメリカ合衆国憲法
第3講 アダム・スミスの見えざる手……その真の意味と論理とは──アダム・スミスの『国富論』
政府は万能ではない、自由にしたほうが社会はうまく回る/アダム・スミスの「見えざる手」とは?/論理的に「自由市場のメリット」を説いたスミス/【コラム】フランス革命と自由主義
第4講 ベンサムとJ.S.ミル……功利主義や自由論はバランスが大切──ベンサムの功利主義とミルの自由論
ベンサムの考えた「功利主義」……「最大多数の最大幸福」と自由主義/功利主義が抱える「両義性」/ミルが説いた『自由論』……「他者危害原則」とは?/「消極的自由」と「積極的自由」のバランスがとれたミルの発想/【コラム】『自由論』のもう一人の著者
第5講 介入主義? 社会主義? ……ニューリベラリズムとは何か?──ニューリベラリズムの台頭
ニューリベラリズムの登場/市場経済への疑念と相まって、介入主義が台頭/現代リベラリズムの基本政策と“ハーベイロードの前提”/イギリスの「自由民主党」とは?──自由党の転落
第6講 河合栄次郎、石橋湛山、ルーズベルト……日米自由主義者の主張──日本とアメリカのニューリベラリズム
日本のニューリベラリズム──河合栄次郎と石橋湛山の思想/「植民地や軍国主義は利益にはならない」と喝破した石橋/アメリカでは当初、「プログレッシブ」といわれていた/「リベラル=大きな政府」の定着
第7講 大きな政府も第三の道も行き詰まり……現代リベラリズムの混迷──現代リベラリズム
錯綜するリベラリズムの思想と「現代リベラリズム」/経済停滞で「大きな政府」が維持できなくなった/新たに登場した「第三の道」も行き詰まって……/【コラム】新しいリベラルの台頭
【第2部 ニューリベラリズムへの警鐘と現代自由主義の諸相】
第8講 ハーバート・スペンサーとダイシー……二十世紀の危機の予言者──ニューリベラリズムへの異議
「ニューリベラリズム」を警戒する声/「絶対主義的な専制国家が現れる」スペンサーが発した重要な警告/官僚主導の行政に異議を唱えたダイシー/「反動だ」といわれ、当時は受け入れられなかった
第9講 計画経済が失敗する理由……ミーゼス、ハイエクの鋭い指摘──社会主義計画経済への批判
社会主義計画経済がうまくいかないわけ/「従わざるもの食うべからず」野心家がつくる抑圧社会/彼らこそむしろ「本来の自由主義」だった
第10講 新自由主義(ネオリベラリズム)への大誤解と言いがかり──ネオリベラリズムの登場と誤解
「大恐慌」で本当に市場経済は終わった?/リップマン・シンポジウム……「ネオリベラリズム」の登場/モンペルラン会議……「戦後は自由主義で」という路線を確認/ネオリベラリズムへのひどい誤解/ミーゼス、ハイエク、フリードマンは「ネオリベラリズム」?/「ネオリベラリズム」という単語は使わないほうが無難?
第11講 戦後復興を実現した「ネオリベラリズム」がなぜ悪口に?──戦後復興と「ネオリベラリズム」
戦後の奇跡の復興を実現した「ネオリベラリズム」路線/ネオリベラリズム路線は大成功だった/ネオリベラリズム政策が常識となっていく/小泉政権や安倍政権はそんなに市場原理主義だったか?/社会主義の崩壊で「資本主義反対」が「新自由主義反対」に
第12講 リバタリアニズムとは何か……個人的自由も経済的自由も──「リバタリアニズム」の登場
「リバタリアニズム」とはどのような思想か/「リバタリアン」の思想的特徴をノーラン・チャートで整理/古典的自由主義を引き継いだリバタリアニズム/古典的自由主義、リベラリズムからリバタリアニズムへの流れを整理
【第三部 「現代の自由主義」を深く理解するための文献解題】
第13講 ロールズ『正義論』……無知のベール? マキシミン原理?──ロールズ『正義論』
現代リベラリズムを基礎づけたロールズの『正義論』/「無知のベール」理論と「マキシミン原理」/「正義」の二つの原理:「自由原理」と「格差原理」/人の性格・能力はすべて「偶然の賜物」という発想でいいか? /前提にあるのは国家万能説?/現実に即して考えると、おかしな点が多いマキシミン原理/【コラム】現代リベラリズムの諸潮流とその批判者
第14講 「リバタリアニズム」の様々な側面を整理して分類してみる──「リバタリアニズム」の多様な潮流
「政府の介入はどれくらいが望ましいか」/政府をまったく認めない「無政府資本主義」/「なぜ、大きな政府に反対しなければならないか」
第15講 ハイエク『隷従への道』……社会主義はなぜ弊害だらけなのか──ハイエクの『隷従への道』
「計画経済は全体主義に陥る」/社会主義では新しい知恵を生かせない/「社会の大部分は、人間の設計の産物ではない」/ハイエクの経済理論には批判も多かった/【コラム】自由主義と全体主義の違い
第16講 フリードマン『資本主義と自由』……自由な社会を守るために──ミルトン・フリードマンの主張
政治的自由と経済的自由は結びついている/政府の介入でもっと悪くなる場合も多い/ルールに基づく経済政策を……恣意的な政府介入は不可
第17講 負の所得税、教育バウチャー……フリードマンの格差是正策──フリードマンが考える福祉政策
現行の生活保護制度の問題点/「負の所得税」とは/家庭に引換券を出す「バウチャー制度」/フリードマンは格差や差別に敏感だった/【コラム】基本的人権の一要素としての経済的自由
第18講 ノージック『アナーキー、国家、ユートピア』……最小国家論──ノージックの「最小国家論」
国家はそもそも必要なのか/「再分配が正義というのは本当か」/自然権と社会契約論……現実との接点が非常に希薄?
第19講 「新自由主義」も「新保守主義」も元々の意味が全然違う?──「新自由主義」「新保守主義」とは
ニューリベラリズム、ネオリベラリズム、リバタリアニズムをまとめると……/「新自由主義」「新保守主義」は何を指す?/英米と大陸欧州で「ニューライト」の意味がまったく異なる/トランプ政権が「ネオコン」
??/【コラム】リバタリアニズムをめぐる混乱
第20講 自由主義、保守主義、全体主義……真の社会全体の利益とは?──「自由な社会」を守るために
自由主義と保守主義は両立する……エドマンド・バーク/自由主義と対立するのは「全体主義」/全体主義でむしろ「分断」がつくりだされる/古典的自由主義が成功を収めたからこそ……/自由主義の「これだけは絶対に譲れない共通項」
おわりに
さらに学びたい人のための参考文献リスト

なぜ、その線はそこに引かれたのか?
日本の領土問題が解決しない背景、中国が台湾を手放せないヤバい理由、世界の紛争の大半はイギリスが原因──紛争と謀略の世界史。国の内と外を隔てる境界をめぐって、さまざまな歴史やドラマが生み出されてきた。日本人の当たり前からはみ出た世界の“常識”を、楽しく紹介。世界はまだまだ不思議と驚きに満ちている。
国境線を見れば、世界のニュースがつながる
戦争、資源、民族、宗教、植民地支配──教科書には載っていない、大人の教養!
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世界中の多くの国は、陸の国境線を持っている。
陸続きということは、外からいつでも入ってくることができる。それはすなわち、侵略や戦争を容易に行えることを意味している。事実、ヨーロッパやアジア、アメリカ、アフリカなどの大陸の国々は、侵略や戦争でたびたび国境線が変わっている。国境線を1km、いやたった1m動かすために、どれほどの血と鉄と知恵が注ぎこまれたか。(中略)
国境線の一本一本には、悲喜こもごものドラマが詰まっている。それは「世界史の一断面」であり、「人類の性」の表れであり、「国家とは何なのか?」という問いを投げかけるものでもある。(「はじめに」より)
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〈目次〉
第1章 南北アメリカ編
【国の広さも金しだい】領土をドルの力で広げたアメリカ
【世界最大の飛び地】アラスカがアメリカ領になったワケ
【北アメリカ大陸を真っ直ぐに分断】カナダとアメリカの不思議な国境
【先っぽだけが別の国】アメリカ領ロバーツ岬
【カナダを悩ます頭痛の種】ケベック州の独立運動
【メキシコ政府が作った!?】安全な不法入国のためのマニュアル
【実は中南米諸国の多くが反米国家】アメリカがベネズエラを急襲した背景
【自国の領土にある敵国の軍事施設】キューバのなかの米軍基地
【南米に横たわる、巨大国家の秘密】なぜブラジルは大きいのか?
【経営者の桃源郷】カリブ海に浮かぶ税金天国
【自然的国境の驚異】チリはなぜ細長いのか?
【最後に残った手付かずの大陸】南極大陸はだれのものか?
第2章 ヨーロッパ編
【東西冷戦の象徴】ベルリンの壁は国境線ではなかった
【世界最小の国】バチカン市国ができた理由
【難攻不落のイギリス領】因縁の地、ジブラルタル
【イギリスの抱える深い闇】北アイルランド問題とは何か?
【海上要塞の独立国!?】シーランド公国
【実は世界有数の軍事大国】永世中立国スイスの意外な一面
【自国の空港が他国の領内にある】スイスのバーゼル空港
【教科書から消えた!】小説『最後の授業』の真実
【領土がないのに国!?】国境のない国、マルタ騎士団
【実に国土の4分の1が埋立地】オランダの埋立地は領土なのか?
【わずか90年の間に領土が3分の1】悲劇の国、ハンガリー
【ソ連に侵攻されたのに加害者扱い】フィンランドの数奇な運命
【歴史的な地域統合政策】ヨーロッパから国境が消える日
【なぜ小国デンマークの領土?】新たな火種の島グリーンランド
【ロシアとウクライナは共同でソ連から離脱】ソ連の国境はどうなった?
【ロシアの飛び地、カリーニングラード】かつてのお荷物はいま…
【ソ連崩壊後に訪れた泥沼の民族紛争】チェチェン問題
【ウクライナ戦争での西側の大誤算】なぜロシアは経済制裁が効かないのか?
第3章 中近東・アフリカ編
【中近東に残る列強の爪痕】作られたアラブ諸国の国境線
【最近まであった国境未画定地域】サウジアラビアのテキトーな国境
【たかが川と侮るなかれ】イランとイラクの国境問題
【イギリスの三枚舌が招いた】イスラエル~三者三様の約束の地~
【大陸を分ける直線の国境】アフリカの国境に直線が多いワケ
【国のなかに国がある】南アフリカのなかのレソト
【アフリカに残る、国境空白地帯】西サハラはだれのものか?
【アフリカ大陸にある最後の植民地】セウタとメリリャ
【ひときわ異彩を放つ奇妙な形】ナミビアの矢印型国境線のナゾ
【首都が独立運動!?】赤道ギニアの独立問題
【史上まれにみる、泥沼の争い】コンゴ動乱を起こしたのはだれか?
【イスラム圏のど真ん中にある】最古のキリスト教国アルメニア
第4章 アジア・オセアニア編
【チベットを離さない中国】チベットを独立させないワケ
【独立を絶対に認められない深刻な理由】台湾は超大国「中国」の泣き所
【ソ連から領土を奪い取った中国】ウスリー川の珍宝島
【まれに見る、高地国境の争い】ヒマラヤ山脈の国境未画定地域
【世界一物騒な国境線】カシミール地方
【かつての栄華は今いずこ】モンゴル帝国の末路
【意外としたたかな微笑みの国】タイはいかにして国境を守ったか
【本当にあった『地獄の黙示録』】ゴールデン・トライアングル
【朝鮮半島の悲劇の象徴】半島は38度線で分断されていない
【国内移動にパスポートがいる】マレーシアの奇妙な領土
【本国から1600キロの飛び地だった】仕方なく独立したバングラデシュ
第5章 日本列島編
【島国の特権か?】日本は世界有数の広い国?
【かつて東アジア全域を制した】第二次大戦期の日本の支配圏
【明治新政府は根性があった?】イギリスから分捕った小笠原諸島
【最初から返すつもりがなかった】北方領土問題が解決しないワケ
【今も続く韓国の実効支配】竹島問題も難しい
【国を挙げての護岸工事】沖ノ鳥島は島か岩か
【降って湧いたような領土問題】尖閣諸島はだれのものか?
【日本が放棄したために起きた争い】南沙諸島の領有権問題
【アメリカより日本のほうが民主的だった?】なぜ沖縄は返還されたのか?

イスラエルとアメリカが世界を壊す!イラン攻撃、イラク戦争、9.11、ケネディ暗殺……誰が利益を得たのか?脱アメリカの安全保障戦略を日本人に警告する。
●親米保守層が知らない米─イ関係の深層
●資源、エネルギー、技術、食料の支配を目論むトランプ
●過激シオニストのテロリストが作ったイスラエル
●ジョン・レノン射殺事件とCIAの奇妙な接点
●J・F・K暗殺とイスラエルの関係を示す一次資料
●地下暴力組織を母体にして創設されたモサド
●イラン戦争でイスラエルが仕掛ける「偽旗作戦」
●戦時プロバガンダとナイーブな親米保守言論人
●ブルドーザーで潰した墓の上で踊る女性イスラエル兵
●北方領土、竹島、尖閣問題の仕掛け人はアメリカ
●これからの時代に必要な日本人像とは……
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本書で扱う最大のテーマは、イスラエルとアメリカ政治の関係です。このテーマは極めてセンシティブであり、ともすれば「反ユダヤ主義」とか「歴史修正主義」あるいは「陰謀論」といった感情論や、極めて単純なレッテル貼りに流されやすいものです。
しかし本書の目的は、特定の国家や民族を批判することではありません。私たちが考察したいのは、「国家はどのようにして他国の政策決定に影響を与えるのか」という、情報戦と権力構造の本質を描き出すことです。その一例として、第二次大戦後から今日に至るまで、アメリカがどのようにしてイスラエルの強烈な影響下に置かれてきたかに注目したのです。
たとえば、本書の中では非常に示唆的な事例として取り上げた一つが、1967年に発生したUSSリバティ号事件です。
なぜあの事件は十分に検証されなかったのか。なぜ多くの疑問が残されたまま歴史の片隅に追いやられたのか。そしてなぜアメリカ社会は、それを大きな政治問題として扱わなかったのか。
こうした問いを考えることは、決して過去を振り返るためだけではありません。現在進行形で世界各地で展開されている情報戦を理解するためでもあるのです。
今日、戦車や戦闘機だけが戦争の道具ではありません。SNS、メディア、教育、文化、そして歴史認識そのものが戦略兵器として機能しているのです。人々が何を信じるのか。何を忘れるのか。何を語り、何を語らないのか。そうした認識空間の支配こそが、現代における情報戦の本質です。(丸谷元人「はじめに」より)
──────────────────
〈目次〉
第1章 アメリカとイスラエル=グローバリズムへの疑い
反グローバリズムへの目覚めは「9.11」
仕掛け人は知識人層が馬鹿であることを確信した
9.11で物理的に不可能だったこと
地球温暖化・怪しい仕掛け人たち
ワクチン接種と恐怖による支配
民主主義の本質を見抜いていたのはスターリン
合衆国が銃保有を保障する理由
親米保守層が知らない米─イ関係の深層
大英帝国とイランの関係前夜
資源を求めたチャーチル
資源・エネルギー、技術、食料の支配を目論むトランプ
排除すべき「怪物」モサッデク
黒幕・CIAに操られたメディア
第2章 中東の近現代史に潜む認知戦
レジームチェンジの背後にはいつもアメリカ
自ら「敵」を作るアメリカの愚かさ
革命防衛隊の実像
2026年1月イラン国内騒動の正体
イギリスの三枚舌外交とユダヤ人
過激シオニストのテロリストが作ったイスラエル
ケネディとイスラエルの核開発
シオニストがアメリカ政治を支配した瞬間
シオニズムの暴力性
JFK暗殺とイスラエルの関係を示す一次資料
MKウルトラ計画
ジョン・レノン射殺事件とCIAの奇妙な接点
CIAが「陰謀論」という言葉を生んだ
公開されたJFKファイルの黒塗り部分にあった文字
中東戦争に参戦させる目的で米海軍艦を攻撃
「偽旗作戦」という認知戦
ハマスの生みと育ての親はイスラエル
第3章 非対称の地獄にはまる世界最強の米軍
イラン攻撃前後の世界の動き
トランプを勝たせたMAGAとMIGA
アメリカファーストと親イスラエルの違い
12日間戦争のパーフェクトな停戦の裏側
イスラエル側のトランプへの「切り札」
グローバリストの中の対立
健康問題を理由にした退場
シオニストの歴史と正体
ユダヤ人の中の「反シオニスト」
地下暴力組織を母体にして創設されたモサド
ネタニヤフ体制下のイスラエルは「テロ国家」
イランが米軍を苦しめた非対称戦術
「非対称」地獄を前に自衛隊は……
ハイテク兵器は強いのか?
イランに学ぶべき日本の対中戦術
一番弱いところに最大の暴力を注ぎ込む
シンボルでしかなくなった空母打撃群
イラン戦争でイスラエルが仕掛ける「偽旗作戦」
24年前の対イラン仮想演習で瞬殺された米軍
米軍の何倍もあるイランの戦力
あらかじめ失われた大義と必要性
イラン戦争は予定されていた「仕上げ」
ネオコンとユダヤ人の関係
AIテックの人々とイスラエル
核抑止を掲げたハメネイ師を殺す矛盾
イスラエルはよくてもイランはだめ
シオニストは力を相当失う?
レジームチェンジはどこで起こるか
第4章 戦時プロパガンダの真実
トランプの敗北宣言
米空軍パイロット救出作戦の謎
荒唐無稽な作戦とヘグセスのペンタゴン粛清の裏側
政府の失態を覆い隠すために被害を捏造
イラン戦争の実際の死傷者は……
戦時プロパガンダとナイーブな親米保守言論人
イランに「最大譲歩」した停戦合意
第5章 情報戦にやられ続ける親米保守
若年層ニューライトの勃興
ブルドーザーで潰した墓の上で踊る女性イスラエル兵
理想の国から逃亡するイスラエル人
ヒズボラ指導者暗殺の英雄が少女を買春
きっかけはラビン暗殺
国際情勢を語るうえでの語学力
CIAから情報で一本釣りされる朝日文化人
高校レベルで歴史知識が止まっている外務省キャリア
CIAを参考に作ったGAFAMT
保守言論が「アメリカタブー」にハマる理由
問われる日米同盟の在り方
イランの戦術を徹底的に研究せよ
アメリカの軍需産業を儲けさせる必要なし
北朝鮮は最先端を研究している
壊滅的被害のイスラエルを待つ衰亡の未来
アメリカ頼りの国防戦略の危険性
「憲法9条」を逆に利用する
第6章 「封じ込め」を破り、自立した国防戦略を
80年間アメリカに飼い慣らされた結末
台湾侵攻のパターンが変わる
中東情勢に専門家もついていけない
北方領土、竹島、尖閣問題の仕掛け人はアメリカ
善であるはずのウクライナの実像
第二次大戦勝利と日本支配の成功で快楽を覚えた
新たな核抑止構造が生まれる
諸悪の根源は鈴木貫太郎の一言
ハリウッドとCIA、モサドの家系
これからの時代に必要な日本人像とは……
霞む親米保守と活性化する若年層
国防を任されたヘグセスの人格に大問題が……
SNSを舞台にした情報戦が展開
親イスラエル議員への大規模な落選運動
アメリカ信奉から脱出せよ
親米保守から抜け出せない高市首相