著者
宮崎正弘
コード
9784828427560
カテゴリ
社会・国際・政治
発売日
2025/8/25
本体価格
1,600円+税
ページ数
224ページ
サイズ
四六ソフト
内容
この人たちはいかに生きて、いかに戦い、そしていかに死んだか。戦後の日本人の価値観が「生命尊重」一辺倒となって、「人生いかに生きるべきか」は大いに語られても「人生いかに死ぬべきか」は語られない。人生いかに生きるべきかではなく、いかに死ぬか。死ぬことが生きることである。愛と死、生と死、この人類の難題は万国共通である。そして科学が解き明かせない永遠の謎である。
ソクラテスは自ら毒杯を仰ぎ、ローマの有力な政治家カトウは切腹した。しかし自死がとりわけ目立つのは日本であるとしてパンゲは三島由紀夫までの系譜を追求し、切腹と武士道の意義を考察した。戦前は芥川龍之介、有島武郞など、戦後も太宰治、田宮虎彦、川端康成、村上一郎、江藤淳も西部邁も自死を選んだ。中川一郎も若泉敬も。人間に貧富の差があり、美醜の違いがあり、才能の格差があり、しかし平等なことはどんな人間も最後は死ぬのである。(本書「はじめに」より)
〈はじめに〉
人生いかに死ぬべきか
阿川弘之は瞬間湯沸かし器?
安部譲二のあんぽんたん人生
石原慎太郎の涙
井尻千男、男の美学を体現
江藤淳は甦るのか
岡潔の宇宙観は無限
桶谷秀昭の原点は日本浪漫派
開高健 『輝ける闇』の奥
加瀬英明とビートルズ
片岡鉄哉はハンナ・アーレントの教え子
川内康範の“助っ人”人生
黄文雄の台湾独立論
高坂正堯はタイガースファン
小室直樹は霊感に溢れた“天才変人”。
サイデンステッカーのネクタイコレクション
竹村健一の時間割
田中英道の美術史論は思想だ
徳岡孝夫は名文の英語遣い
中川一郎と青嵐会
長嶋茂雄の笑顔
ニクソンのネクタイ
西尾幹二の白刃は納まる鞘がない
西部邁は自ら予告し自死
林房雄とトインビー
福田恆存の頑固
藤島泰輔は「最後の江戸っ子」
フジモリ大統領はラストサムライ
黛敏郎のパリ
ミッキー安川はインテリだった
三島由紀夫は永遠である
村松剛の醒めた炎
森田必勝は快男児だった
保田與重郎とヤマトタケル
李登輝の書斎は日本書籍が大半だった
若泉敬は和製キッシンジャー
渡部昇一のプライベート図書館
〈おわりに〉
愛と死を教えない戦後教育
立ち読み
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