

著者
伊藤貫,ジェイソン・モーガン
コード
9784828427959
カテゴリ
社会・国際・政治
発売日
2026/2/19
本体価格
1,800円+税
ページ数
280ページ
サイズ
四六ソフト
内容
護憲左翼・拝米保守の欺瞞を撃つ!!100年ぶりの大転換期!自主防衛、中立主義、自主規制で存亡の危機を乗り越えよ!機能不全に陥った覇権国の、くびきから脱するチャンス。
本書は、東西冷戦後のアメリカの外交軍事政策と内政の失敗を説明し、そのような「崩壊しつつあるアメリカ帝国」に振り回されてきた日本の危機を分析する対談である。モーガン教授と筆者(伊藤貫)は、冷戦後のアメリカの「世界一極化」覇権主義に対して、一貫して批判的であった。そして、アメリカの一極覇権主義にひたすら盲目的に追従(隷従)してきた日本政府に対しても、批判的であった。(伊藤 貫「前書き」より)
アメリカとはいったいどういう国か、アメリカの自称エリートは実際どれほど非人道的か、戦後日本が「日米同盟」という綺麗事を口実にしながら封じ込められてきた意味はなんなのか。それをこの本を読んで早く理解してください。伊藤先生は、本当のことを言っています。トクヴィルのように、彼の仕事は褒めることではなくて、責めることでもない。真実をストレートに伝えることなのです。そんな伊藤先生と、今回、一緒に本を作ることが許され、とても光栄です。(ジェイソン・モーガン「後書き」より)
〈目次〉
第1章 アメリカ一極覇権の無謀な論理
国際政治の勢力均衡原則に関する解説《伊藤》
過去五世紀の国際政治を動かしてきた最大の要因
賢い外交家・メッテルニヒとビスマルク
バランス・オブ・テラー(恐怖による均衡)体制
冷戦崩壊で覇権欲に憑りつかれたアメリカ
オルブライト長官の素敵なパフォーマンス
米政府の対露政策とウクライナ戦争
米政府が噓をついてイラクに戦争を仕掛けた
聞き入れられなかったメルケルとバーンズのアドバイス
悪名高きネオコンの陰謀家・ヌーランド
世界各地で大量の犠牲者を出して嫌われ者になったアメリカ
ウーナ・ハサウェイ教授による「アメリカという無法者帝国」論
米国憲法第一条を順守せず戦争してきた米政府
アメリカ人はアメリカの“神話”を信じてきた《モーガン》
「アメリカと全世界のためにソ連と戦っている」という神話
第2章 教養を失い、経済学に乗っ取られたアメリカ人
アメリカ外交を論じる学者の思考力と教養レベルが落ちている《伊藤》
半世紀間着々と落ちてきたアメリカの国際政治学者と知識人の質
『歴史の終わり』の著者フクヤマは、お利口さんの優等生
数学と経済学と哲学を勉強してから国際政治学者になったケネス・ウォルツ
古典教育を止めた後、アメリカ人から教養と思考力が失われた
旧制高校と旧制大学を廃止してから、日本人の教養と思考力は落ちた
イギリスに渡り、イギリスの文化に失望したパウンド《モーガン》
教えられたアメリカ史はほとんど噓だった
1960年代のアメリカの大学生は多くがヒッピーだった
西洋の世界支配を終わらせたいプーチン大統領のロシア
アメリカ人の古典と教養の蔑視は、十九世紀後半から始まった《伊藤》
マテリアリスト思考を奨励したハーバードのエリオット学長
経済学が、人間を非人間化してきた
アメリカに自らの哲学はない《モーガン》
自由や平等は、もとはインディアンの思想
哲学なきアメリカ人が世界一の経済力・軍事力を持つ怖さ《伊藤》
「嫉妬深い平等主義」が、アメリカ人を反哲学的にした
哲学のないアメリカ人は、次に何をやりだすかわからない
ロストワールドの南部は文学に逃げ込むしかなかった《モーガン》
南部の人たちは哲学や歴史に関心がある
第3章 アメリカ人は他国民の歴史と価値観に関して、無知で無関心
ソ連邦崩壊後、ロシア経済を弄んだクリントン政権とアメリカの金融業者《伊藤》
ルービンとサマーズが世界に押し付けた「構造改革」
不正な「民営化」によって大儲けしたオリガルヒ
クリントン政権の犯罪的な対露政策を報じなかったアメリカのマスコミ
アメリカ人はアメリカの海外での悪事に無関心《モーガン》
ロシア搾取を知っている人は五%もいない
指導者層すら、他国の歴史に興味のないアメリカ《伊藤》
ベトナムの歴史を知らずに戦争し、民間人を大虐殺した
アフガニスタンもアメリカのようになると信じている不思議《モーガン》
アメリカ人は過去の悪事から目を逸らしたい
世界はアメリカにうんざりしている
日本人よ、バカなアメリカ人の真似はするな
コルビー国防次官の軍事戦略は、ネオコンよりまし《伊藤》
ネオコンは、ウクライナ人が何百万人死んでもかまわない
アメリカは日本に核保有も自主防衛もさせない。しかし大量の米国製通常兵器を買わせる
日本を永遠に封じ込めたいジャパノロジスト《モーガン》
ジャパンハンド、ジャパノロジストは二流、三流の学者
日本人はジャパノロジストとジャパンハンドを崇め、ひたすら服従してきた 《伊藤》
ジャパノロジストを偶像視する愚かさ
本当に優秀なアメリカ人から学ばない日本人留学生
第4章 アメリカ文明とは何か
遠心力でバラバラになったアメリカ文明《伊藤》
偽善主義とダブルスタンダードで運営される国家
アメリカの自由と平等はインディアンからのパクリ《モーガン》
全体の1%が富のほとんどを持っている
アメリカの「例外主義」の動機は自分らの原罪を認めたくないから
アメリカの経済構造は、西側諸国で最も不平等《伊藤》
「例外主義」や「優越主義」の愚かさ
アメリカの超富裕層は、資産増加額のたった1%しか納税していない
貧富の格差に怒る人たちは宗教に逃げ込む《モーガン》
金持ちへの憤懣が起こしたユナイテッドヘルスケアCEO射殺事件
二大政党制が貧富の格差を広げている《伊藤》
アングロサクソン諸国(英米加豪)の二大政党制は、富豪層によって支配されやすいシステム
ウォールストリートから有力政治家に、巨額の匿名資金が流れ込む仕組み
アメリカは白人至上主義の国に戻れない
私は、移民の増加にほとんど反発を感じない
移民がいる限り、アメリカは健全《モーガン》
問題は不法移民だけ
第5章 アメリカの機能不全をカトリックは救えるか
西側自由主義圏で機能不全状態となってきた民主主義《伊藤》
民主主義に対して懐疑的に考える
民主社会にはカトリック神父や仏教僧侶のような「民衆の守護者」が必要
オールドデモクラシーはきれいごと《モーガン》
いまのアメリカはメディアがカトリックの司祭のようになっている
マスコミ人が司祭の役割を務める社会は、最悪の社会《伊藤》
教育課程において古典教育を復活させるべき
上層階層が大切にしてきた教養を、21世紀のミドルクラスの子供たちに伝える
ドゴールやプーチンは、司祭や哲人としての役割も果たしてきた
哲人統治者・重光葵と石橋湛山
いまのアメリカに共通の価値判断基準はない《モーガン》
アメリカの価値判断基準は三つに分かれてしまった
価値判断の基準を失ってさまよう、アメリカ文明《伊藤》
ダーウィンの登場で「人の国と神の国」という二元構造の価値観が失われた
アメリカのキリスト教ナショナリズムは白人至上主義《モーガン》
「本当にキリスト教の国だったのか」という疑問
「最終的な善と悪の基準」を認めることの重要性《伊藤》
戦争反対を唱えるのは、民主党左派ではなくカトリックの保守派
「超越的な価値」は存在するか否か
ヨーロッパ由来のカトリックは白人至上主義《モーガン》
カトリック信者に国の統治をする力は弱い
日本でもアメリカでもカトリックは広がらなかった
超越的な存在を却下しているアメリカの悲劇
第6章 日本の「國體」を考える
単純すぎる日本国内の右と左の外交議論《伊藤》
日本文明の貴重なトリニティを破壊した明治維新革命
國體護持外交VS バランス・オブ・パワー外交
護憲左翼・拝米保守・国粋右翼の知的破綻ぶり
「目先の損得」と「好き嫌い」だけで行動する、哲学や宗教を失った日本人
日本人の思考は浅くなっている《モーガン》
日本は経済的に繁栄した。でも心が抜けている
「二つのM」がないのはアメリカ人も同じ
薩摩と長州は“行動する派”水戸学や国学は“考える派”
日本人の外交議論は、単なる情緒主義《伊藤》
明治期の文明破壊行為を嫌悪していた永井荷風と森鴎外
国際政治学の七つのパラダイム(学派、思考パターン)
国際政治学のパラダイムの選択に失敗すると、国家が滅びる
戦前の日本人が今後の日本人の“逃げ場”になる《モーガン》
西洋人の狡賢さを世界で一番わかっていたのが戦前の日本人
「インド独立の母」と呼ばれた藤原岩市
1970年代からアメリカ外交に絶望していたケナン《伊藤》
「アメリカ人はスイスの中立主義を見習え!」
ニコニコしながら悪いことをするのがアメリカ人《モーガン》
国際法が機能していたらブッシュやオバマは絞首刑になっている
自分の文化を大事に思う日本人は他国の文化もきちんと受け止める
第7章 日本は核保有して自主防衛・中立主義・自制主義を目指すべき
アメリカは日本を守るために中国と戦争しない《伊藤》
米中の軍事バランスは中国に有利な方向に変化した
アメリカの「核の傘」は虚偽
核兵器に関する外務官僚の態度は非常に不真面目
日本はミニマム・ディテランス核戦略を採用せよ
共和党が政権を維持している間に自主的な核抑止力の構築を
独立主義・中立主義・自制主義の日本へ
人間は原罪から決して解放されない存在である
謙虚な中立主義外交を実践するのが最もよい
外交政策のモデルにできるのはインドの中立主義
道徳規範としての自制主義
自主防衛する自制主義の日本へ
日本の独立に大きな意味を持つ皇室の存在《モーガン》
アメリカは戦術核を恐れている
オールドレフトには見るべきところがある
日本はアメリカ抜きでも、いろいろなことができる
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