謀略と狂気が支配する国際政治の奈落

書籍詳細

謀略と狂気が支配する国際政治の奈落

著者

黒井文太郎

コード

9784828428376

カテゴリ

社会・国際・政治

発売日

2026/7/1

本体価格

2,000円+税

ページ数

312ページ

サイズ

四六ソフト

内容

情報の武器化と認知戦の最前線
イラン戦争、ベネズエラ急襲……誰が見ても明らかなトランプのアメリカの変質。非民主主義陣営の伸張。独裁者の属人的要素がパワーポリティクスを決める時代はいかにして現出したか。右派ポピュリズムと陰謀論が席捲する現代ハイブリッド戦争の新論点!

陰謀論が跳梁跋扈し、世界が非民主主義陣営CRINK(=中国、ロシア、イラン、北朝鮮)に浸食され、もはや地政学でさえ通用しないかに見える時代のパワーポリティクス!

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今や世界の人々は、容易にネット言論に左右されるようになりました。世界各国で、それを利用しようとする政治勢力が出現しています。中には単に利益目的のケースもあります。今や誰かが“噓を武器化して人々を煽動”している光景がどこでも見られます。そんな“狂気”が必然的に民主主義陣営のオープンな社会を直撃しています。

そして、それを利用すれば、軍事力を使わずに他国を弱体化できます。いくつかの国では公的な工作機関が、それを狙う情報工作を行なっています。国際社会は誇張でなく、人類がかつて経験したことのない“仕組まれた狂気”が凄まじい力を持つ時代に突入したと言えます。(「はじめに」より)

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〈目次〉
第1章 世界経済を大混乱に陥らせたイラン戦争
イラン戦争の3つの「狂気」
イランが開発している濃縮ウラン型は短期で核爆弾を開発可能
2025年6月の「12日戦争」に到る経緯
2026年1月のイランの反政府デモでの死亡者は推定2万人
2月11日、ワシントンでのネタニヤフの説得
トランプに上げられた誤情報とトランプの誤認識
ハメネイ最高指導者の殺害とその後の展開
「ベイト」を采配した新・最高指導者モジタバ・ハメネイ
モジタバ政権の陣容
殺害されたイラン側要人
ホルムズ海峡の封鎖
革命防衛隊と国軍は建前上は同格
2週間の停戦合意から停戦延長へ

第2章 ベネズエラ急襲の背景と国際政治の新論点
真夜中の軍事作戦
“手軽な介入先”としてのベネズエラ
ベネズエラ国民の8割は反マドゥロ
反政府派を激しく弾圧したマドゥロ政権
大統領選でのマドゥロ当選を米国は認めていない
麻薬取締りから石油利権の獲得へ移っていったトランプの口実
国際法の有効性の限界

第3章 トランプ再登場の非常事態(1) 内側から破壊される民主国家・米国
根拠皆無の陰謀論を振りかざし再選復活したトランプ第2次政権
「グリーンランド買収・領有」という勝手な思い付き
連邦政府職員の大量解雇と対外援助組織の解体
インテリジェンス能力の大幅低下
ロシアへの忖度
米政界屈指の陰謀論者ロバート・ケネディJrを保健福祉長官に
たいした軍歴もない国防長官ピート・ヘグセス
もっとも発言力があるJ・D・バンス副大統領の背景
ホワイトハウス内の側近はイエスマンばかり
情報機関人事に目立つ“不適材不適所”
FBI不要論を語る陰謀論者のFBI長官カシュ・パテル
安全保障分野の怪しげな人物たち
別格の“最側近”トランプ・ファミリーの面々

第4章 トランプ再登場の非常事態(2) プーチンの掌の上の米国大統領
ロシアの対米心理戦が米国内の極右ポピュリズムとシンクロ
第1次政権時の親ロシア人脈
「自分が大統領になれば1日で戦争を終わらせられる」
プーチン直結の対米エージェント、キリル・ドミトリエフ
芸能ニュースに頻出する不動産王トランプ
トランプ周辺の強固な右派思想人脈
MAGA派の代表的インフルエンサーたち
政権内部に浸透したトンデモ人脈

第5章 陰謀論勢力が急伸する欧州
大置換理論を生み出したフランス
リフォームUKとイングランド防衛同盟
AfDより過激な「ライヒスビュルガー運動」
野党ながらオーストリア第1党になった極右の自由党
政権獲得で穏健化したメローニのイタリア
ハンガリーとスロバキア、そして欧州議会
各国で陰謀論を拡散するソーシャルメディア

第6章 CRINK(中・露・イラン・北朝鮮)を止められない世界
非民主主義陣営=CRINK
冷戦終結後、対テロ戦争の時代を背景にプーチンのロシアが勢いづく
「ロシアvs西側」の対立軸を決定づけたプーチンのアサド政権擁護
中国の対外強硬路線を招いた2014年のロシアのクリミア半島奪取
ロシアの仲間としてのイランの勢力拡大
米本土を射程に収めるICBMを持った北朝鮮
世界の将来に平和は考えにくい状況に
中国とロシアの後ろ盾を得て北朝鮮の安全保障は盤石

第7章 西側、反民主主義陣営、そしてグローバル・サウスの新局面
人権侵害常習犯の反民主主義陣営
国際秩序に対抗する独裁政権国家
西側陣営の主軸と枠組み
グローバル・サウスの筆頭インド
ブラジル、南アフリカ、トルコ、サウジアラビア
独裁者の属人的要素が国際政治力学を決定する時代

第8章 情報の武器化と認知戦の最前線
認知戦は相手の認知プロセス全体を標的にする
認知戦は「心理戦および情報戦の進化版」
認知戦を最大限行使しているのはロシア
欧州各国へのロシアの影響工作
ロシア影響工作の実行部隊
ボットと偽アカウントの大量使用に生成AIによる自動化が加わる
強まりつつあるロシアの対日デジタル誘導工作
中国のデジタル影響工作
イラン、北朝鮮、イスラエルの影響工作

第9章 世界を動かす陰謀論ビジネス
ロシアの影響工作は右派ポピュリズム系のインフルエンサーに媒介される
陰謀論ビジネスのインフルエンサーたち

おわりに 地政学の時代は終わったのか


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