習近平は何を恐れているのか?

書籍詳細

習近平は何を恐れているのか?

著者

白川司

コード

9784828428550

カテゴリ

社会・国際・政治

発売日

2026/7/1

本体価格

1,800円+税

ページ数

280ページ

サイズ

四六ソフト

内容

アメリカの「罠」に嵌った中国の大誤算!

「レアアース」カードはすでに通用しない
「寺院民解放軍」……深まる機能不全
「BRICS通貨」にとどめが刺された
社会を持続不可能にする「水不足」
台湾侵攻できない「人民解放軍」の機能不全
経済・軍事・食料……、不都合すぎる中国の致命傷!

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習主席だけにスポットを当てると、中国自体の持続可能性が見えにくくなる。本書ではその視角を「習近平が恐れるもの」として設定した。習主席が最も恐れるのは「中国共産党が維持できなくなった中国」である。習主席を直視できないことで、今の中国にいかに問題が蓄積し、深刻なリスクが生じているかを本書はあぶり出す。そのうえで、日本がとるべき方策を考えていく。(「はしがき」より)

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〈目次〉
第1章 トランプに追い込まれる習近平
1.米中会談でトランプが仕掛けた罠

「10秒の握手」が語ったもの
CEO軍団が体現した米中「産業格差」の可視化
「みかじめ料」から「みかじめ制度」へ
「和解」ではなく「対決の先送り」
「中国を最後に残す」トランプ式外交術
習近平という「裸の王様」
2.「激突前夜」に突入する米中
中国に対して一貫した立場
ウクライナ戦争へのアプローチ
ニクソンによる中ソ外交との類似点
外交を複雑化する習近平という不安定要因
中間選挙の前の静けさ
3.失われた習近平最大の野望
ドル基軸通貨体制に挑戦した中国
デジタル人民元がドルに対抗できない理由
人民元が「リスク通貨」である理由
BRICS通貨は失敗する運命
イランとベネズエラの権益を失った意味
4.ベネズエラとイラン攻撃による中国の「敗北」
ベネズエラ攻撃で露呈した中国の弱点
可視化されたアメリカの圧倒的優位性
中国の石油権益を奪取したアメリカ
「レアアース」カードはすでに過去のものに
アメリカはロシアに接近する

第2章 人民解放軍トップ粛清の衝撃
1.「幼なじみ」の軍トップを粛清

張又侠とは何者か
粛清の直接的引き金
習近平の戦区改革で軍が弱体化
ロケット軍が腐敗の温床に
張又侠が習近平と対立した理由
習近平が恐れたこと
中央軍事委員会の空洞化
孤独な独裁者
2.重要部門と将軍級の連続粛清
「台湾併合軍の要」への粛清の意味
数字とはかけ離れた本当の実力
将軍級粛清の全体像
台湾担当部隊の腐敗が深刻である理由
習近平の「気づき」とその限界
恐怖で統制された軍の末路
3.汚職摘発か、政治的不信か
反腐敗運動が生んだ大衆人気
鄧小平路線との決別
デジタル監視社会の到来
都市戸籍市民への「見えない檻」
沈黙は服従を意味するか
腐敗摘発によって巧妙になった汚職
政治不信の代償
4.習近平は何を恐れているのか
ある女性学者の反乱
蔡霞論文が暴いた習近平の本性
習近平が恐れる「三層構造」
パラノイアが生む統治の悪循環
消せない天安門事件の亡霊
真実という名の最大の脅威
5.忠誠競争がもたらす軍の機能不全
ナルシスト国家の軍隊が陥る罠
忠誠競争のメカニズム
「見せる軍事力」と「戦える軍事力」の分裂
汚職が止まらない理由
台湾併合はすでに困難に
第二標的戦略の罠とアウトサイド・イン戦略

第3章 習近平が経済政策で失敗を繰り返す理由
1.「都市封鎖」という名の人権蹂躙

あまりに空疎な「コロナ勝利宣言」
「禁固刑」に処される住人たち
ゼロコロナが経済に与えた打撃
ゼロコロナ政策の敗北
2.不動産バブル崩壊と地方財政の空洞化
恒大破綻の引き金
「土地財政モデル」の限界
消費縮小からデフレスパイラルへ
日本のバブル崩壊が長引いたわけ
中国政府がバブル処理をできない理由
米国債から金へのシフト
一帯一路、本当の目的
3.民間企業の締め付けがもたらしたもの
3つの「権力資源」への強い警戒
産業の「予見性」を失った中国
国有企業優遇が生む「逆淘汰」
4.「共同富裕」が恐怖政治に陥った理由
習近平と李克強の対立
鄧小平路線との決定的断絶
上納金と化した「自主的な」寄付
共同富裕の直接的犠牲者
「共同貧困」という皮肉な帰結
5.誤りを認められない体制の末路
統計の政治化
権力集中が生んだ機能不全
台湾有事は「出口戦略」にならない
「崩壊」ではなく「長期疲弊」
日本が学ぶべき教訓

第4章 中国を「持続不可能」に追いつめる水問題
1.中国は「水の覇権」で敗北する

「水の覇権」をめぐる新地政学
「水の武器化」という新しい脅威
核保有国同士の「水の冷戦」
2.リスクが高まる一方の中国水問題
中国における水不足の構造
中国北部「持続不可能」農業の実態
貴重な水源を汚す愚
「極度水不足」地域に位置する中国の心臓部
3.持続不可能な「南水北調」と「三峡ダム」
「偉大な工事」が覆い隠した矛盾
「対症療法」としての巨大プロジェクト
巨大リスクを抱える巨大ダム「三峡ダム」
専門家による「命がけの警告」
生態系と農業の崩壊
三峡ダムは「中国最大の弱点」
洪水と渇水のはざまで
4.環境悪化がもたらす農業危機
農業の「北方シフト」という危険な賭け
中国農業を壊した「世界の工場」
習近平が「戦争」に言及した理由
大豆不足が中国共産党を崩壊させる
「三農問題」という慢性疾患
5.中国の産業力を奪う電力問題
「ちぐはぐ」を続ける中国の環境政策
2021年の中国大停電
2022年の四川省渇水
再エネ拡張と原子力増設
「自転車操業」が破綻するとき

エピローグ 判断力を失った中国にどう対応すべきか
側近政治から忖度政治への変質
「悪い知らせ」が届かない独裁体制
形式化する会議、儀式化する意思決定
習近平を閉じ込めた「虚像の檻」
中国における最大のリスク
習近平後の中国は不安定化に向かう
崩壊する大国・中国を過小評価するな


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