

著者
山中泉
コード
9784828428758
カテゴリ
社会・国際・政治
発売日
2026/11/2
本体価格
1,800円+税
ページ数
224ページ
サイズ
四六ソフト
内容
ドル覇権の未来と日本経済・復活への鍵
米中が揺らぐ今、日本は再び強くなれる。金融・技術・防衛・エネルギー・食料・文化……眠れる「底力」をどう発揮するか?「AIの進化」が覇権国の力を奪う
「ストロング・ジャパン」は、「アメリカ・ファースト」と矛盾しない。アメリカに守られることを当然とする日本ではなく、自らの国を守る意思と能力を備えた日本の方が、アメリカにとっても信頼できる同盟国になるという考え方である。これは、アメリカが日本を見捨てるという意味ではない。しかし、「いざとなればアメリカが助けてくれる」という日本の依存体質が、これからも無条件に受け入れられるという意味でもない。
日本は、「守られる同盟国」から「頼られる同盟国」へ変わらなければならない。日本が強くなることによってこそ、日米同盟をより対等で、信頼でき、持続可能なものにできる。(中略)
ただし、「ストロング・ジャパン」とは、防衛力だけを強化することではない。金融・技術・防衛・エネルギー・食料・文化──。これらは、日本という国家と、国民の生命、財産、仕事、地域、文化を守るための、相互に結び付いた力である。日本は決して、力を失い尽くした国ではない。日本には今も、豊かな資本、優れた技術、地方の産業、農林水産資源、そして世界から高く評価される文化が残されている。問題は、私たち自身が、その「眠れる底力」を国家戦略として十分に結集できていないことにある。(「はじめに」より)
第1章 「AI戦争」というパラダイムシフト
・大激変を迎えた国際情勢
・迫られる日本の戦略的転換
・戦争のパラダイムシフト
・軍事AIを巡る米中対立
・AI戦争時代の日本企業のポテンシャル
・日本の進撃を阻む「足かせ」
第2章 ワシントンで聞いた「アメリカ・ファースト」と「ストロング・ジャパン」の本音
・FPIとの意見交換
・「ストロング・ジャパン」はアメリカ・ファーストと矛盾しない
・最大の脅威は中国──第一列島線を一つの戦域として考える
・戦争は撃ち合いの前に始まる──認知戦・浸透・経済戦
・ウクライナ戦争が示した「ドローン時代」
・北朝鮮は第一次トランプ政権時代より危険になった
・「世界の警察」から選択的関与へ
・2026年中間選挙と「トランプ後」のアメリカ・ファースト
・「守られる同盟国」から「頼られる同盟国」へ
第3章 悪夢の「中露接近」を防ぐ独自外交へのヒント
・中国・ロシアとの「二正面作戦」という悪夢
・ロシアを中国に全面的に寄せない──安倍外交の戦略的含意
・中露接近はどこまで進んだ
・日本に対するロシアの対抗措置
・圧力をかけながら対話の余地も残すロシア
・欧州の対露脅威認識には歴史がある
・したたかなインド
・欧米との摩擦を抱えながらも独自外交を貫くインド
・絶妙なバランスをとるトルコ
・アジアにおける日本のリーダーシップへの期待
第4章 米中はどこまで揺らいでいるのか
・アメリカで進む、かつてないインフレとは?
・「高所得者は更に豊かに、中所得者はどんどん貧しくなっている」
・アメリカの15の大学の年間総費用は10万ドルを超えている
・内部から弱体化するアメリカ
・膨張する政府債務とインフレがもたらした生活不安
・DEIによる分断
・移民とフェンタニル危機
・「世界の警察」への疲労とアメリカ・ファースト
・元海兵隊パイロットの言葉──「地図を見ろ」
・超大国の衰退とは何か
・衰退する中国経済
・地方政府と企業を覆う債務問題
・人口減少と高齢化
・中国経済は低迷の一途
・中国を侮ってはいけない理由
・EVでは世界最大の市場と供給網を確立
・太陽光発電と蓄電池では供給網を支配
・中国の強みと弱みを冷静に分析せよ
第5章 アメリカ・ファーストの金融戦略──ドル覇権と日本の「資本主権」
・アメリカは衰退しているのに、なぜドルは強いのか
・「脱ドル化」と「ドル崩壊」はまったく違う
・トランプは暗号資産をドル覇権に取り込む
・ステーブルコインという「民間デジタルドル」
・アメリカ債を支える新しい買い手││ただし魔法ではない
・政府も国民も「資本を持つ」アメリカへ
・日本の巨額な貯蓄はどこへ向かうのか
・「ストロング・ジャパン」には資本主権が必要だ
第6章 テクノロジー・エネルギー・食料──「国家自立」の三本柱
・AIプラットフォーム覇権
・テクノロジーの国際ルールに乗り遅れるな
・技術主権の確立
・データセンター建設ラッシュと電力問題
・期待の核融合エネルギー
・食料自給力も防衛力
・農業を国家インフラとして守る
・食料を守る「地域安全保障人材」
・「種」まで含めた食料安全保障
第7章 地方こそ「ストロング・ジャパン」の基盤
・地方を切り捨て続けた日本
・東北・北海道は日本の食料・エネルギー基地
・「第二青函トンネル」構想
・「地方ファースト」のインフラ整備
・地方に眠る圧倒的な技術力
・スタートアップの最先端技術を取り込む防衛省
・世界の防衛産業に最も重要なスピードが改善されている
・防衛産業参入の壁
・小泉防衛大臣も私の国会質疑に「積極的に問題解決する」と明言
・海外市場への展開は必須
・世界市場で競争できる高品質な農産物や加工品
・地域ブランドと観光を「稼ぐ力」に変える
・持続可能な地方再生
第8章 日本は何のために強くなるのか──AI時代に世界へ示す日本文化
・AI時代に問われる「人間の価値」
・ニヒリズムを超える「道」
・「道」と労働の尊厳
・AIと共生する日本の感性
・アニメやマンガ、武道というソフトパワー
・青森から世界へ││「前田光世師範」と「米塚義定師範」
・「ストロング・ジャパン」は何のために強くなるのか
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