

著者
茂木誠,宇山卓栄
コード
9784828428048
カテゴリ
歴史
発売日
2026/3/3
本体価格
1,900円+税
ページ数
296ページ
サイズ
四六ソフト
内容
ルーツはどこなのか?他の民族と何が違うのか?最新の遺伝学・言語学・宗教学で読み解く、世界と渡り合うための「民族の教科書」日本史「通」の世界史講師が、科学で解明された真実を描き、日本人の「アイデンティティ」を再発見する。
・ご先祖様の多くは、「南方」から辿り着いた
・日本語はモンゴル語や満洲語と仲間?
・縄文人は精霊信仰。弥生人は祖霊信仰
・狩猟民族のメンタリティを残して文明化した奇跡の国
これは、日本人の「自分探し」の旅です。自分とは何者か? どこでどのような家庭に生まれ、どのように育ち、どういう経験を積んで現在にいたるのか? いいことも、悪いこともあったでしょう。それらすべての経験を糧とすることで、人は他者との関わり方を学ぶし、未来に向けた生き方の指針も得られるのです。(茂木誠「はじめに」より)
日本人はどこからやって来たのか。日本人は複合民族であり、全てのアジア民族の血を引き継いでいます。我々の体の中に流れる様々な民族の血、それはいったいどこからやって来て、どのように歴史の中で存在したのか。遺伝子に刻印された民族の歴史的記憶は誰にも消すことはできず、意識的にも無意識的にも、我々はそれらに支配され続けるのです。
最新の遺伝子解析の研究成果などにより、従来の通説とされた多くの学説が覆されており、「日本人」の新しい事実や史実に迫ることができるようになっています。語られざる日本人の血統・血脈が明らかになっているのです。茂木先生との本書対談で、日本人の血脈をたどると同時に、日本人が歩んだ歴史の痕跡としての文明に焦点を当て、日本人がどのように誕生したのか、その実態と本質を考察しました。(宇山卓栄「おわりに」より)
〈目次〉
第1章 弥生人は縄文人を征服したのか?
日本人は「日本人とは何か」を教わったことがない
縄文人と弥生人の間に大きな民族分断はあったか?
明治時代に始まった「縄文人と弥生人」論争
学会に根強く残る「二重構造説」
なぜ弥生時代に日本列島の人口は急増したのか?
弥生時代に渡来した長江文明人とは
中華人民共和国が消し去った長江文明
DNA解析で民族の起源を知る
チンギス・ハンの遺伝子を持つ人が数千万人いる
黄河文明人が長江文明人を征服した歴史
シベリアのヤクート族や北欧のフィン人の遺伝子
東アジアの中で日本人だけが異質な理由
四国や近畿南部に弥生系渡来人が多い理由
女系遺伝子からもわかる日本人のルーツ
移民政策が機能していた古代の日本
鬼界カルデラの大噴火で西日本から消えた縄文人
日本人とユダヤ人に遺伝子的なつながりはあるのか?
第2章 「アイヌ=縄文人の末裔」説は本当か
アイヌの遺伝子的特徴
アイヌはもともと絶海の孤島に住んでいた?
アイヌの故郷は千島列島か?
モンゴル帝国によって樺太から追われたアイヌ
アイヌと縄文人は同一民族なのか?
第3章 日本人の源流を「言語」からたどる
文法で見ると日本語は北アジア系
日本語とアルタイ語族の共通点と相違点
民族が入り交じるほど言語は簡略化されていく
「日本語の源流は遼河文明」説はあり得るか?
ポリネシア系言語と日本語の関連性
津軽と出雲のズーズー弁は縄文語の名残か?
『ホツマツタヱ』や『契丹古伝』は本物か?
第4章 神話から読み解く天孫族の故郷
日本神話は天孫族と出雲族の抗争と和解の記憶
なぜ天孫降臨はアマテラスの子どもではなく、孫なのか
「天孫降臨の地は満洲だった」説が示すもの
イザナギ・イザナミの国生み神話と重なるポリネシア神話
遺骸から食べ物が出てくる神話はインドネシアにもある
日本神話とギリシア神話の共通性
なぜ、はるか離れたギリシア神話と日本神話が似ているのか?
スサノオのヤマタノオロチ神話と重なるギリシア神話
伊勢神宮の外宮は何を祀っているのか?
スサノオやツクヨミの誕生神話の源流は何か?
なぜツクヨミは月山に祀られているのか?
スサノオのモデルはツングース系の狩猟民
出雲大社にはスサノオが祀られている
もともと女神アマテラスは男神だった!?
稲作の伝来から考える天孫族の降臨
縄文時代末期から日本では稲作が始まっていた
なぜ日本の米はインディカ米ではないのか?
水稲稲作の普及以前、縄文人は何を食べていたか?
邪馬台国論争はなぜ答えが出ないのか?
「親魏倭王」の称号は何を意味するか?
倭の奴の国と邪馬台国との連続性
「委奴国王」の時代の日本に統一国家はなかった
第5章 日本人は本当に仏教や儒教、キリスト教を受容したか?
日本人にとって「神」とは何か?
縄文人は精霊信仰、弥生人は祖霊信仰
神道と儒教は本質的に相容れない
江戸時代の日本は朱子学を完全には受け入れていない
漢文は理屈を論じ、和歌は心をうたう
穢れを浄化するのが仏教、穢れを洗い流すのが神道
神道と、西洋のレリジョンはまったくの別物
日本のキリスト教徒は本当にキリスト教を理解していたのか?
教えを広げる中でイスラム教は寛大になった
イスラム原理主義と朱子学は同じ根っこ
第6章 「日本」の領域はいつ生まれたか
古代日本のテリトリーは朝鮮半島南部まで及んでいた
白村江の敗北で、「日本列島が日本」という意識が生まれた
日本は朝鮮半島と関わると、国力を消耗する
なぜ「大和」と書いて「やまと」と読むのか
10世紀に中国は「日本」という国号を認めていた
「天皇」はもともと「宇宙の主宰者」を意味した
いま世界で「エンペラー」と呼ばれるのは天皇だけ
「万世一系」は虚構なのか?
「100歳以上生きた天皇が何人もいる」問題を解決する
第7章 周辺民族から日本人を考える
15世紀に統一王国を築いた琉球王国
守礼門の「守禮之邦」が意味するもの
中国が「沖縄を日本のものと認めたことはない」という理由
本来の首里城の色は、赤ではなく黒
「隼人」「熊襲」も縄文人の子孫
今も京都で「隼人の舞」を伝える子孫たち
ヤマトタケルと戦った関東や東北のエミシ
エミシとアイヌとの連続性をどう考えるか?
阿倍比羅夫と戦った「粛慎」の正体
北海道にも佐渡にもいる「粛慎」
エミシは日本文化を深く理解していた
武士団の源流はヤマトに服属したエミシ
終戦直後までいた、戸籍に編入されなかった「サンカ」
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