病院がなくなる

書籍詳細

病院がなくなる

著者

結城豊弘

コード

9784828428505

カテゴリ

ビジネス・経営・マーケティング

発売日

2026/7/17

本体価格

1,800円+税

ページ数

288ページ

サイズ

四六ソフト

内容

国立大学病院・「赤字」を突破する大改革
鳥取大学病院が作った「成功モデル」【快挙!収支黒字1位達成の奇跡】なぜ、勝てる経営を実現し、高度で優しい地域医療を提供できるようになったのか。現場に立ち会った著者が、苦闘の日々を描く。赤字に苦しむ病院へのヒントが満載の書。

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地域を変えれば日本が変わる。日本の未来も作ることができる。都市部でも病院が消える時代。医療の砦といわれた、大学病院も悲鳴をあげる。診療報酬の抑制、医療人材の確保の難しさと人件費の上昇、物価高騰と材料や医療機器の高騰、患者数の減少が病院の存続を脅かす。生き残りをかけた手立ては何か。全国の病院が頭を抱える。

劇的な改善を遂げた病院に共通するのは「医師自体が経営を真剣に考えること」「そしてリーダーシップを発揮し診療科の壁をなくすこと」「他職種の連携とチーム医療が欠かせない」「地域のニーズを考え、常に患者の立場にたち想像力を働かせること」と指摘する。

これから病院の再編は進むのか。日本の大学病院はいったいどこに向かうのか。病院経営は、企業の経営とは本質的に異なる。(「はじめに」より)

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〈目次〉
第1章 「大赤字」に苦しむ全国の国立大学病院
・「異様な会見─悲痛な叫び」
・赤字総額200億円超えの背景
・「増収だが減益」な傾向が続いている
・病院長ら現場の司令塔は苦悩する
・「特定機能病院」に承認されている病院とは
・大学病院の4つの大切な使命と役割
・未来の医師育成のために予算を絞れない
・地域になくてはならない病院、救急医療の砦
・2023年度から、病院での費用が収益を上回るようになった
・国立大学病院は国が運営していない
・医療費率の問題
・国立大学病院の医師や看護師の給与は安い
・働き方改革が赤字に影響
・経営改善の自己努力の限界
・物価が上がっても勝手に価格転嫁できない
・今後、病院の合併の可能性はある
・何でこんなに資金が回っていないのか
・医療政策や医療システムの綻びが限界に近くなっている
・市中一般病院の収益も悪化
・メディアで紹介された各地の病院の深刻さ
・「国立大学病院長会議」会長の病院の実情

  第2章 日本一人口が少ない県の大学病院、黒字化へ
・原田省病院長との出会い
・テレビ局での医療に関わる番組経験
・病院改革で鳴らした人物・北野博也さん
・大きな病になると「医大へいこう」となる
・院内の場所がわからない人が沢山いた
・ドクターヘリとドクターカーに驚く
・ロボット手術機、ダビンチを初めて見た
・勿体ない「高気圧酸素治療室」
・私の発見から貴重な施設が復活!
・「この広報誌は誰も読んでいないですね」

第3章 斬新な病院広報誌『カニジル』によるブランド改革
・日本のブランディング研究の第一人者・栗木教授
・「パナソニック」への社名変更というブランディング
・経営と決定の最高会議に出席
・京大、阪大と鳥大の広報の違い
・広報戦略会議で共有した広報の極意
・ノンフィクション作家・田崎健太さんとの出会い
・原田さんと意気投合した田崎さん
・一発で覚えられる雑誌名『カニジル』
・2019年4月創刊。発行部数は1万部に!
・ヨコ展開でラジオ番組も開始
・出演した医師、看護師が説明上手になった
・働くスタッフに生まれた「インターナルコミュニケーション」効果
・「病院広報アワード2025」で広報担当部門の大賞受賞

第4章 手術ロボ「ダビンチ」導入と北野元病院長の変革
・鳥大病院誕生の歴史
・地域の誇り、愛される病院の大逆転
・ロボットを使った手術が切り札となった
・ロボット支援手術のメリットと安全性
・2010年、低侵襲外科センターを設置
・院内の見えない壁が消えた
・アメリカでロボット手術を学んだ武中篤さん
・2010年10月、最初のダビンチの手術を実施
・国内初となる「ロボット手術マニュアル」発刊
・全国2番目の早さでロボット手術500例を達成
・3機種4台のロボット手術機が動くまでになった鳥大病院

第5章 原田前病院長の「強いリーダーシップ」
・日本有数の産婦人科医・原田省さんの病院改革
・「進化し、いろんなものを吸収して病院を変えている」
・病院による患者サービスの究極
・患者やスタッフの心を和らげる「ホスピタルアート」
・大宮エリーさんの「極彩色が広がるパラダイス」な絵
・病院内に宿泊施設と映画上映ができる高機能会議室を設置
・鳥大病院と鳥取大学医学部との連携
・救命救急センターを率いる上田敬博教授
・アスリートをサポートし、高気圧酸素治療で早期回復をはかる
・「病院改革」実行のための「解」
・新型コロナウイルスへの画期的な対応
・患者呼び出しアプリ「とりりんりん」
・会計窓口に並ばずに済む「医療費後払いサービス」
・宇沢弘文氏の提唱した「社会的共通資本」

  第6章 3人目の改革派病院長が登板!
・「患者のために、地域のために」をどう貫けるか
・病院内に「サポーター制度」を創設
・院内の優れた取り組み(ベストプラクティス)を表彰する賞
・病院らしからぬ一般市民向けイベントの数々
・大学病院の中で経営収支全国1位
■なぜ鳥大病院は変革を続けられるのか──武中篤・病院長との対話
・病院が赤字化する構造的問題
・大きかった電気代節約と病床稼働率の向上
・病床稼働率が上がっても、在院日数は短くなっている
・ロボット手術の導入が横断的な組織に変えた
・「オール鳥取大学」のマニュアル本のすごさ
・一番強いのは「個が強くて、組織力も強い」チーム
・歴代病院長がバトンをつないできた
・サポーター制度で生まれた世代間交流
・病院も「無理なことは無理」ということが大事
・「どれだけ素晴らしい取り組みをしているか」を発信する
・鳥取大学の成功モデルを全国に広げることは可能か
・地域医療で必要な「緩やかな連携」
・「患者に寄り添う医療」とは
・新病院は南海トラフ地震のときのバックアップ病院にもなる
・病院長時代の最後は、バーディで決めてツーアンダーで

〈特別寄稿〉
結城豊弘さんとの出会い 原田 省


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