

著者
養老孟司,高野利実
コード
9784828428475
カテゴリ
健康・美容・ダイエット・実用書
発売日
2026/7/17
本体価格
1,600円+税
ページ数
224ページ
サイズ
四六ソフト
内容
がんになった養老先生と医師になった東大の教え子が30年ぶりに再会──。東大時代の思い出、自然と人間、がんとの向き合い方、理想の医療、そして明治以来の日本人が抱えるストレスまで、縦横無尽に語り尽くす。
・生老病死の受け止め方
・『幸せ』とは何か
・がんがあるのは当たり前
・『人間がモノサシ』の医療
・AI時代の唯脳論 etc.
養老先生が東大を退官するころ、高野医師は学生で講義を受けていた。養老先生の解剖学の講義は面白く、「人間をベースに考えなければダメだ」という教えに感銘を受けた。これは高野医師が患者と向き合ううえで、現在でも大切にしている考え方である。 当時、本物の人間の標本を展示する『人体展』が話題になった。あの標本は研究費がないため、養老先生が自分で購入したもの。東大に寄付しようとしたら、「あなたの年収で、この額は寄付できない」と言われた。大学に置いておくと、「私物は置くな」と言われた。そうしたことが重なって、東大を辞めることにしたという。
高野 先生は、「幸せ」という言葉を「居心地のよさ」に言い換えてくれました。「幸せ」というと、自分の外側、つまり、自分とは関係なく存在しうるもののようにも聞こえますが、「居心地のよさ」というのは「自分」の感じ方であって、自分から切り離せるものではない。すごくしっくりくる表現だと思いました。
養老 居心地の悪いところで我慢しているのが薩長なんですよ。自分の価値観を無理やりそっちに合わせる。だから逆に頑張るんです。しっくりきてないから頑張る。素直にしていれば頑張る必要がないんです。「俺はこうだからしょうがないだろう」って、居直っていられる。それがないでしょう、日本のリーダーは。
〈目次〉
第1章 東大で薫陶を受ける
・東京より早かった仙台の『人体展』
・東大のバカな壁
・明治以前の日本は民間の力で伸びた
・現在も残る地域の特色
第2章 がんだって、いいじゃん
・チラーヂンの効果
・がんになるのは生きてるから
・病気は自分一人のものじゃない
・がんはゼロにしなくていい
・がんがあっても、いいじゃん
・病気も死も自然なもの
・「緩和ケア」への誤解
・父の臨終のときに声が聞こえた
・戦後、医者の薬物中毒が増えた
第3章 理想の医療を考える
・「幸せ」よりも「居心地のよさ」
・脳が起こす奇妙な現象
・「人間がモノサシ」の医療に戻す
・居心地のよさを目指す医療
・日本人は「個」が確立していない
・日本人に安楽死は向かない
・国は医療費をもっと出せ
・医者と患者の関係が希薄に
・AI時代の唯脳論
・これからの医療が目指すもの
第4章 「幸せ」より「居心地」のよさ
・日本人にのしかかる近代化のストレス
・薩長の価値観が江戸を壊した
・ヨーロッパの価値観が世界を支配する
・本当の「幸せ」とは何か
・内容は話題にされない『バカの壁』
・「言葉と物」の関係を考える
・ポパーが整理した「言葉と物」の世界
・死因は「老衰」がいい
・とりあえず大丈夫
第5章 日本には大変革が必要
・標本の分類は難しいけど楽しい
・子どもの頃はモノがなくても幸せだった
・上手な年の取り方とは
・南海トラフ地震が日本を変える
・大地震が来たらどうなるか
・もっと真剣に震災について考えるべき
・虫が激減している
・日本には美しい田舎がたくさんある
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