消えた球団 高橋ユニオンズ 1954-1956

書籍詳細

消えた球団 高橋ユニオンズ 1954-1956

著者

野球雲編集部

コード

9784828421261

カテゴリ

ノンフィクション・エッセイ

発売日

2019/9/14

本体価格

1,000円+税

ページ数

188ページ

サイズ

新書サイズ

内容

消えた球団シリーズ第3弾! 本当にプロ野球史上最弱球団だったのか [高橋さんのポケットマネーで設立された] 「まぼろしの球団」の真実に迫る! 300勝投手のスタルヒンや 佐々木信也も活躍したが、とてつもなく弱い、 そして3年で消えた不思議な球団! この球団は不思議な球団だった。 とてつもなく弱い、プロ野球史上“最弱”球団だったーーー。 プロ野球(職業野球)リーグ戦が始まって18年目の昭和29年。 セ・リーグは巨人から中日が覇権を奪い、 パ・リーグでは西鉄が南海からの覇権を奪い、新時代を迎えた。 そのシーズンが始まる前に、パ・リーグは8球団制にするために、 企業ではない、ある一個人がオーナーで創設した球団が誕生した。 その名は高橋ユニオンズーー当時のプロ野球の魑魅魍魎の荒波に揉まれ、 わずか3年で「大映スターズ(現:千葉ロッテマリーンズ)」に 吸収合併されて消えた「幻の球団」の真実。 ‐ ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・- 高橋ユニオンズ(トンボユニオンズ)は、日本のプロ野球史上で極めて特異な存在だ。 まず、高橋龍太郎という個人のポケットマネーで作られていたこと。 高橋は「ビール王」と言われたが、どんな資産家でも自己資金だけで 金食い虫であるプロ野球を運営するのは至難の業だ。道楽もここに極まれり、ということになろう。 次に、このチームはパ・リーグだけの意志で作られたこと。 セ・リーグは関東地区にパの球団が増えることは、フランチャイズを侵害すると警戒し、 二軍の新リーグを創設して対抗しようとした。結果的にそれは取り越し苦労で、 高橋の本拠地、川崎球場は閑古鳥が鳴き、観客の実数が200以下という日さえあった。 そしてパ・リーグもそれほど高橋の誕生を喜んではいなかった。 8球団でないと試合が組みにくいという事情で球団が誕生したが、 多くの球団が選手の供出を惜しんだために“ロートルと酒飲みの集団”とさえ言われた。 “祝福されない子”であった高橋は誕生した瞬間から「存続の危機」に見舞われながら 3シーズンを精一杯生き抜いたのだ。

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