

著者
三浦暁子
コード
9784828428017
カテゴリ
ノンフィクション・エッセイ
発売日
2026/2/19
本体価格
1,600円+税
ページ数
224ページ
サイズ
四六ソフト
内容
義母は、わたしにとって
燃えさかる火のように
熱い存在だった。
正直に言うと、熱すぎるほど熱かった。
55年間、身近に接してきた義母・曽野綾子の個性的な横顔。2025年に亡くなった曽野綾子氏の息子の妻、暁子氏によるエッセイ。
結婚するとき、心優しき友人たちは「大丈夫なの? やっていけるの?あの曽野綾子が姑になるんだよ」と心配してくれたが、
私は「大丈夫よ、多分、きっと」などと生半可な返事を繰り返していた。
実家の掃除をしていると、亡き義母を感じることができる。生前はなるべく入らないようにしていた書斎や書庫、そして寝室や下駄箱、台所のパントリーにまで、義母の残した何かがまだしっかりと存在している。その事実に驚きながら、夜な夜な私は家を歩き回る。
そして、ふと気づくと、義母が残したものの真ん中で三角座りをしたまま、動けなくなっている。思い出に襲われたまま……。パイ皮の生地のように薄く、しっかりと幾重にも重なった記憶が、私をがんじがらめにして離さない。
〈目次〉
序 章 さようならを言いたくて
書斎で探す義母の記憶
第1章 妻であり、嫁であり、娘であり、姑でもあった曽野綾子
Tシャツをデザインしても個性的
嫁としての曽野綾子
妻としての曽野綾子
娘としての曽野綾子
夫婦喧嘩、義母の教え
嫁としての出入り口
家族とスタッフが一緒に暮らす家
第2章 曽野綾子と三浦家の思い出
作家の息子は文士ではない
文士の嫁
三浦家の食卓
偶然の酒盛り
最後の酒盛り
プロポーズは義母から
還暦までは生きられないと言った義母
50歳で大病を
第3章 義父と義母のいない毎日を迎えるまで
曽野綾子を喪って
義父の死とビデオレター
幸福な人違い
義父亡き後に
猫のこと
大腿骨頸部骨折
痩せこけた義母
自宅に帰った義母
第4章 最期の日まで
一本の電話
「めでたしの祈り」
二月二八日の天の川
もう一つの灯り
三月一日の朝
四世同堂
おひな祭りの日に葬儀
終 章 むすびにかえて
未来の姑に会った午後
書斎にひきこもる
家鳴り
立ち読み
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