

著者
中川右介
コード
9784828428574
カテゴリ
ノンフィクション・エッセイ
発売日
2026/7/17
本体価格
1,900円+税
ページ数
304ページ
サイズ
四六ソフト
内容
認知症の母を介護した1880日
「私はあなたを知らないけれど、あなたは私を知っているのね」
無限ループの会話、幻聴、徘徊、転倒・骨折…非日常が日常になった──認知症の母を引き取り、5年弱の介護生活を送った経験を綴った、涙あり、笑いありの等身大・介護ノンフィクション。
その青空を見上げて、
「こんなに空が近いのは、初めてよ」と、
母は何度もそう繰り返した。
「空が近い」というのは、どういう感覚なのだろうか。
天が呼んでいるのだろうか──
〈目次〉
第1章 91歳の冒険 2020年
ここはどこ?
ここへ来るまでどこにいたのかしら
あなたのお父さんは誰だったかしら
いつから月曜日になったの?
原さん、老けたわね
みんなが私を知っている
冒険してみたいんだけど
研究したいと思うの
菅直人元首相からの電話
ここに来て二年はたったわね
お正月は静岡へ行きたい
第2章 日常としての介護 2021年
ついに、コロナか
マフラー紛失事件
初めてのショートステイ
いつそんなに大きくなったの?
私の人生はどこに行ってしまったの
あそこにお風呂があるはずない
ここに来て、もう10年は過ぎたかしら
ああ、背の高いひとね
私に孫なんていない
これから静岡へ行ってくる
みんな死んじゃったのね
頭がおかしいの、知ってたのね?
選挙なんか行ったの?
これからは誰にも会わせないでね。忘れるから
赤のボールペン紛失事件勃発
ステッキがない
菅直人元首相と会って、ご機嫌
駿府城ね、うちの近くよ
あなたに奥さんがいるなんて、聞いてない
冴えないひとね
昭和は何年までだったの
そんなところに行ったことはない
ステッキ紛失事件
いつの間にか、髪が短くなっている
第3章 失われた時を求めず 2022年
私、健忘症かしら
私が死んだら、この世界は終わるのよ
認知症でも楽しめる『笑点』
こんなおばあさんのはずがないでしょう
要介護5の家庭での殺人事件
迷子事件発生
やっぱり我が家は落ち着くわ
見慣れない靴がある
93歳の誕生日
美味しいものが出て、全部美味しかった
美味しいものが美味しかった
私も民生委員をしていたのよ
6人みんなで暮らせるといいわね
こんな若い先生なんて、嬉しいわ
桜島は遠いから、ここは大丈夫ね
のび太って誰?
こんなカバン、持っていたかしら
エリザベスさん、亡くなったのね
介護認定の審査
南野陽子問題発生
丸2年が過ぎる
藤岡さんというひとと結婚していた気がする
あなたは私の子どもなの?
第4章 迷宮の日々 2023年
静岡へ行きたい
時が止まる喫茶店
ミックスナッツ紛失事件
食べたことを忘れる
94歳!
父も時をかけ始める
パトカー出動
門にヘンなものがある
浜辺美波にも敵意
ここは現在よね
ついに、コロナにかかる
痛いのか、痛くないのか
私も認知症になるのかしら
ここは日本よね
私は家が二軒あるのね
今日から、ここに住むのね
『アルツハイマー征服』を読む
転倒、骨折、入院
あら、久しぶりね
誰だか分からないけど、懐かしい感じがする
病院内で転倒
静岡に帰るの?
失われた三九日間
静岡へ行くのね
日本はこれからどうなるの
第5章 壊れていく 2024年
大地震に反応せず
顔が腫れて発熱
私はあなたを知らないけれど、あなたは私を知っているのね
いよいよ死んだかと思った
治らない病気
私、何を探しているの?
お散歩に行きたい
メマリー処方
仕事ができることになったのよ
おサイフに一円も入っていない
赤ちゃんを見に行くんでしょう
『エイリアン』に夢中
ここはアメリカだって
二度目の救急車
息子が迎えに来る
第6章 フェードアウト 2025年
私、老人なの?
もうすぐ100ね!
私、正しいから寝るわね
そんなおばあさんのはずないでしょう
いま電話で話していたの
こんなに空が近いなんて
立ち読み
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