日本人は中国を捨てる覚悟を持て! いまの中国は習近平が最高指導者の地位に就いてから大きく変わった。前の胡錦濤、その前の江沢民が?小平の集団指導体制を踏襲したのに対し、中国共産党の系譜で第五世代指導者に数えられる習は毛沢東を?範?とするカリスマ的な指導者を目指しているからだ。つまり、習一極体制の実現である。言葉を換えれば強硬一辺倒路線。もっと言えば恐怖政治であろう。たとえばこのところの言論統制は胡錦濤時代の比ではなく、膨大な逮捕者数が現政権の締め付けの強さを如実に物語っている。そして止まらぬ格差拡大、経済成長の鈍化、高まるいっぽうの影の銀行をめぐるリスク、くすぶる民族問題、劣悪化した環境汚染等々、切迫した課題山積のなか、これまで力量不足、経験不足ぶりを露呈してきた習近平が経済から安全保障まで横断的な権力を掌握するのはきわめて危険である。現在の中国は悪い方向へ悪い方向へと歩を進めており、そうした中国が孕む?危うさ?を幅広く日本国民に伝えるべく、メルマガユーザーからも書籍化希望の声も多く、単行本化が決定!!
面白いほど迷走する世界と日本の悲劇! 世界経済は今、大きな曲がり角に差し掛かっている。90年代後半から先進各国が「グローバリズム」の名の下にこぞってメルクマールとしてきた金融主導型の新自由主義(ネオリベ)経済政策が、ついに完全な行き止まりに達したからである。グローバリズム=ネオリベが終焉を迎えようとしているのは、もちろん、08年のリーマンショックを筆頭に、世界中でその否定的帰結が露呈され尽したからである。ドメスティック経済の再興、あるいは世界のブロック経済化という興味深い論点を軸に、世界を不幸にしたグローバル経済をいかに安楽死させ、かつ、わが国の現政権が主張する「日本を取り戻す」を真に実現するためには何が必要かを討論する。
中国はどうやって現在の高度経済成長という段階にまで到達したのか?“アジアの病人”と呼ばれるほど衰退していた中国が、改革を行おうとすると必ず失敗するという古いパターンから脱却し、どのようにして発展と富の蓄積の段階に進むことができたのか?GDP世界2位、アメリカに次ぐ大国として「偉大な復興(Great Rejuvenation)」を遂げた現在の中国。現在の中国の成功をもたらした要素を歴史的な視点で解明する1冊。 本書では、知識人と政治家たちに注目し、彼らが中国社会にについて何を考え、中国社会に対して何を実行してきたかを検証。 魏源(富国強兵)、馮桂芬(自修自強)、西太后(自強プロジェクトの推進)、梁啓超(新民運動、洋務運動)、孫文(三民主義、中華民国、国共合作)、陳独秀(雑誌『新青年』、新文化運動、中国共産党)、蒋介石(中国国民党)、毛沢東(中華人民共和国建国、大躍進運動、文化大革命)、?小平(経済特区、南巡講話)、朱鎔基(国家資本主義、国有企業再生)、劉暁波(天安門事件)といった人々を著者は取り上げている。中国近代史を通じて改革者が常に求めた「富強(wealth and power)」をキーワードとして、現在の中国を理解することができる。 ※本文内に出てくるの参考文献はこちらよりダウンロードして御覧下さい。 ↓