震災で、改めて日本人の凄さが証明された。呉善花氏は、東日本大震災後の日本人の姿を見て、「やはりこの国の人は素晴らしい」と改めて実感したという。こうした災害の場合、韓国ではパニックに陥るだろうし、血縁が救助優先になっているだろうと指摘する。一方、竹田氏は公のために生きようとする気持が薄れてきてしまった日本の若者に対し、この地震で大切なものに気づかされたのではないかと感じている。また、石原都知事の「天罰」発言に対して、これまで日本人が忘れてしまった人との絆や助け合いの精神への天の警鐘として受け止めるべきだという意見で一致している。いずれにせよ、この震災で自然を受け入れる日本人の姿が世界に注目されたことは間違いない。 発行:李白社
2010年9月4日に惜しくも亡くなった稀代の学者・小室直樹。その学問的な業績と百学を駆使する「小室学」の真髄に迫る一冊 ―― 『現代の預言者 小室直樹の学問と思想 ?ソ連崩壊はかく導かれた?』(1992年、弓立社刊)を完全復刻。 経済学との出会い、社会学者・小室直樹の「システム論」、膨大な著作、研究、思想を、小室ゼミの門下生である東京工業大学教授の橋爪大三郎、評論家・副島隆彦が時系列に沿って対談形式でわかりやすく解説。 復刊にあたって、橋爪、副島両氏による「追悼対談」、「略年譜・主要文献一覧」を収録。