中国はどうやって現在の高度経済成長という段階にまで到達したのか?“アジアの病人”と呼ばれるほど衰退していた中国が、改革を行おうとすると必ず失敗するという古いパターンから脱却し、どのようにして発展と富の蓄積の段階に進むことができたのか?GDP世界2位、アメリカに次ぐ大国として「偉大な復興(Great Rejuvenation)」を遂げた現在の中国。現在の中国の成功をもたらした要素を歴史的な視点で解明する1冊。 本書では、知識人と政治家たちに注目し、彼らが中国社会にについて何を考え、中国社会に対して何を実行してきたかを検証。 魏源(富国強兵)、馮桂芬(自修自強)、西太后(自強プロジェクトの推進)、梁啓超(新民運動、洋務運動)、孫文(三民主義、中華民国、国共合作)、陳独秀(雑誌『新青年』、新文化運動、中国共産党)、蒋介石(中国国民党)、毛沢東(中華人民共和国建国、大躍進運動、文化大革命)、?小平(経済特区、南巡講話)、朱鎔基(国家資本主義、国有企業再生)、劉暁波(天安門事件)といった人々を著者は取り上げている。中国近代史を通じて改革者が常に求めた「富強(wealth and power)」をキーワードとして、現在の中国を理解することができる。 ※本文内に出てくるの参考文献はこちらよりダウンロードして御覧下さい。 ↓
満洲事変についての国際連盟から派遣された調査団による調査報告書=「リットン報告書」。それは、日本の「満洲侵略」を批判・非難したレポートではなかった。相当程度「日本の立場」を認めていた史料をいま改めて読み直す。 「リットン報告書」とは、いうまでもなく、1931年(昭和6年)に勃発した満洲事変についての調査報告書である。必ず歴史の教科書に出てくるから、たいていの人がその名ぐらいは知っているはずだ。ところがこの報告書の邦訳は、昭和7年に朝日新聞社をはじめ、いくつかの出版社から数種類が刊行されただけである。専門家をのぞけば、全文を読んだことのある人がきわめて限られるのも無理はない。 しかも、この報告書を国際連盟が認めたため、日本が1933年(昭和8年)2月24日に国際連盟を脱退しているから――リットン報告書といえば、日本の「満洲侵略」を国際社会がこぞって非難したレポートだ、という印象をもっている人がきわめて多い。だがそれは間違いなのだ。本文を通読すればわかるように、報告書は相当程度「日本の立場」を認めているのである。少なくとも、満洲事変と聞けばただちに「日本の大陸侵略」と決めつけ、満洲国と耳にすれば即座に「傀儡国家」と反応する、朝日新聞その他の左翼マスコミよりずっと正しい歴史認識を示している。 本書は2006年11月に『全文リットン報告書』の新装版! 新装版刊行にあたり、歴史的にも貴重な資料 「リットン報告書」の英文全文がウェブ上でご覧になれます!! ▼英文『リットン報告書』全文 「REPORT OF THE COMMISSION OF ENQUIRY」 ↓こちらよりダウンロードして御覧下さい。↓
宮脇淳子氏推薦!「人民共和国後期が、もう終わっていることを論証した好著! 」 ロングセラー『真実の中国史【1840-1949】』、『真実の満州史【1894-1956】』(ともに弊社刊)。 今回は真実の中国史【1840-1949】続編となる好評第3弾! 本書は1949年の中華人民共和国建国から、習近平時代に突入した中国を鋭い筆法で評論活動を続けベストセラーを続々と刊行する黄氏が完全解説します。分裂を繰り返す中国の真実とは?1949年の中華人民共和国建国から権力の構造を読み解く。