「今、ここにある危機」から 絶対に目を背けてはならない! No.1チャイナウォッチャーが、 メディアで流れる「トランプvs.習近平対決」構図だけでは絶対に見えない、 報復の応酬の先にある両大国の真の目的、そして日本の進む道を徹底解説! 「ご都合主義」の中国論では絶対にわからない! 21世紀最大の外交、安全保障問題の答えを データ、ロジック、そしてファクトで解き明かす!! たとえば「ファーウェイ問題」の本質も、独自の視線で鋭く分析! ファーウェイを軸に対峙する米中の行方を見守る世界の目には、 ZTEの次にアメリカからロックオンされたファーウェイが、 早晩、ZTEと同じように白旗を掲げる姿が思い浮かんだことだろう。 だが、実際には5Gの通信インフラにおいて、 ファーウェイの存在が世界の市場から排除され、消えていくことはなかった。 ZTEと同じようにアメリカの基幹部品に依存してきたファーウェイが、 なぜ無条件降伏という結末を免れることができたのだろうか。 それは、ZTEとファーウェイの企業戦略に決定的な違いがあったからだ――「本文」より
米中新冷戦の大敗北は始まりにすぎない! 1989年6月4日ーー 国民に銃を突きつけたあの日に決まった、 “限界国家”中国を襲う「暗黒の未来」 「9」のつく年、中国では必ず何かが起きる! 1919年=中国人の民族意識の芽生えとなった「五四運動」⇒1949年=共産党一党独裁が始まった「中華人民共和国建国」⇒1979年=改革開放後の復活を後押しする「米中国交正常化」⇒1989年=民主主義国となる唯一のチャンスを失った「天安門事件」⇒1999年=中国製品が世界征服する契機となった「WTO加盟合意」⇒2009年=世界金融危機後のあり得ない「巨大財政出動」⇒2019年=中国経済を根本から突き崩す「米中貿易戦争」 中国のいびつな繁栄は今、頂点に達している。 頂点にあるときは、いつまでも栄光が続くかのように錯覚するが、 その先にあるのは衰退だけだ。 成功しすぎることはいいことではない。 無理に積み上げた成功は必ず瓦解へとつながるーーー「おわりに」より
欧州分裂、米国は弱体化し、中国は帝国化する 世界経済の大波乱までラスト5年!? このままだと世界は中国に勝てない!? ロシア型覇権国でありながら、アメリカ型覇権国の強みを奪う 「キメラの帝国」との長期戦を覚悟せよ 信じがたい現実だが、もはや世界にはアメリカの覇権を受け継ぐべき「第一地域のシーパワー」が、日本以外には残されていないのだ。 グローバリズムという「国家否定」の考え方が、欧州の覇権候補国を次々に飲み込み、移民国家と化すことでナショナリズムを破壊していった。(中略) シーパワーの国として、アメリカと共にアジア、太平洋のシーレーンを守り、中国共産党というキメラの帝国との間で、軍事バランスを維持するための海軍を「持ち得る国」は、我が国以外には存在しないのである。(終章より)