平安時代中期に紫式部によって描かれた世界最古の長編小説を三部に分け、全54帖を各帖ごとに懇切丁寧にそして紫式部の心情を生き生きと描きながら要約した、源氏物語の入門書として最も特色ある一冊です。第一部は光源氏の出生から、准太上天皇に復権するまでの繁栄の物語。第二部は光源氏晩年の物語とし、紫上との死別など、光源氏の暗転の物語。第三部は薫を中心に光源氏の孫・匂宮と宇治3姉妹の愛と葛藤の物語としました。
戦後の日本は相手の言い分だけを尊重するというような歴史家が横行し、それが公平な史観であるかのごとく錯覚してきた。本書は、これまでの日本についての語られ方の問題点を提起する。