「生命尊重」の時代は終わった! 文弱だった青年が肉体改造を経て 日本中が驚く最期を遂げたのはなぜか なぜあの事件を誰も読めなかったのか 新型コロナウイルスの災厄は、様々な問題を突きつけているが、 本文で述べたように、とりわけ日本人にとっては、 戦後七十五年間も長らく続いてきた「生命至上主義」のあり方に、 大いなる疑問を呈してみせたのではないか。 生命さえあればいい、生き延びさえすればよい。何よりも健康が第一である。 そんな風潮の瀰漫のなかで、われわれは老いも若きも「心の死」を体験しつつある。 三島の「文武両道」の哲学こそ、だから今よみがえるべきであると確信する。 (あとがきより)
下町の少年期から「昭和天皇の死」まで 思想界の巨人が描く「昭和と私」のアンソロジー!! [NHK]放送で『100分de名著 共同幻想論』が注目! みずからの足跡をたどりながら、 今や30年を隔てる「激動の昭和」を縦横無尽に斬る!! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』 『心的現象論』などのモチーフを自註! 「三島の死」「連合赤軍事件」「反核異論」なども収録。 わたしは〈戦争〉ということ、〈死〉ということ、〈卑怯〉ということ、〈喧嘩〉ということ、 〈自然〉ということ、〈国家〉ということ、名もない〈庶民〉ということ、 そういう問いを、北陸道の、戦争の夏の日に知ったのであった。 (「戦争と夏の日」)
英雄か怪物か 世界を破滅させた運命の9日間 父の政界・ユダヤ人脈と母の不倫相手たちを駆使し、 戦争を出世の道具にして世界を破滅させた。 その怪物を生み出した英国社会の闇を克明に描く フランクリン・ルーズベルト以上の戦犯 「私は、ほかの証拠で確認できない限り、チャーチルの語る『事実』や、 主張や結論といったものをそのままでは信用しない立場を取る。 そして彼の著作のほとんどを無視する」 (アメリカ合衆国第31代大統領、ハーバート・フーバー) 筆者はこれまでの著書を通じて、 「第一次世界大戦後に構築されたベルサイユ体制は、 戦争のすべての責任をドイツやオーストリアに押し付けて 出来上がった不正義の権化であった。 第二次世界大戦はベルサイユ体制の崩壊現象であった」と主張してきた。 だからこそ、ウィンストン・チャーチルがいかにして 第一次世界大戦を惹起させたかを書かなくてはならないと考えた。 この「怪物」の実像は十分に描写できたと思っている。 正確な描写には、十九世紀後半から二〇世紀初めの、 英国文化を説明する必要に迫られた。 チャーチルはあの時代の「英国文化から生まれた怪物」であるだけに その作業は避けて通れなかった。(おわりにより抜粋)
【封印開封】 プロパガンダ用語をはぎとりスルーされてきた重要事件・人物に光をあて 日本人がまるで知らない歴史のダークサイドに踏み込む! かつて日本とアメリカは友だったーー 【本書の内容】 ◎米英の最新の資料をもとに近現代史を見直す ◎歴史は二国間ではなく「多国間」で見なければわからない ◎日本史が隠した外国人アドバイザーたちの暗躍を描く ◎自虐史観=日本悪という内向きな歴史観を打破 ◎二つの世界大戦において日本は主体的プレイヤーではなかった ※本書は2017年8月刊行の「激動の日本近現代史 1852-1941 歴史修正主義の逆襲」(ビジネス社刊)を新装、一部調整・加筆したものになります。