伝統、自然観、人間観……
日本独自な生き方の「拠り所」を探る
森鷗外、菊池寛、小林秀雄、福田恆存、吉田健一、江藤淳、大岡昇平、西田幾多郎…堂々と、覚悟を持って闘った先人が伝えたかったこと。現代政治家の耐えられない「軽さ」。全ての価値を「疑い」のなかに放り込んでしまう「近代」という時代を前にして、いかにして、日本人の倫理=信仰は可能になるのか。古くて新しい問いを改めて迎えるための人物論。
〈目次〉
第1章 私にとっての「日本」
・ある「日本回帰」の物語││あるいは一つの自然過程について
・「ポリコレ」について私が知っている二、三の事柄
・「左翼」の〈冷たさ=知性〉について
・私にとっての「愛国としての反日」
第2章 日本人の生き様
・「近代」と「伝統」との間で——福田恆存と「保守」
・「他者」への信仰——西部邁の〈コンヴァージョン=回心〉
・動揺する精神——江藤淳の生と死
・「死」を信じるということ——森鷗外に倣って
・小林秀雄と文藝春秋——「文士」の姿
・菊池寛小論——その「通俗性なき大衆性」について
・福田恆存と吉田健一——「日本に就いて」を肴に
・宿命を「いとほしむ」ということ——『父・福田恆存』について
・近代日本人の「信仰」を問う——大岡昇平の『襲撃』をめぐって
・西田幾多郎ノート——「純粋経験」を継ぐものたち
第3章 空虚なる政治家たち
・安倍「器」論再考——『安倍晋三回顧録』を読んで
・「菅義偉」とは誰なのか——故郷喪失者のルサンチマンについて
・岸田文雄と近衛文麿——その「弱き性格」の行方
・石破茂——その「人格」なき「自意識」について
スターリンの謀略、ヒトラーの失策、チャーチルの憎悪、ルーズベルトの老獪。共産主義に踊らされた世界のリーダーたち……世界支配を本当に目論んだのは誰か?「日本の戦争」は必然だったか?東大教授の書かない最新歴史研究。『東大教授には書けない「腹黒い」近現代史』(2024年刊)に続く刺激的な歴史対談、待望の続編が登場!
本書では、一般の歴史書がほとんど扱わない小国の動きにも焦点をあてたが、読者には、その意図を了解していただけるのではないかと思う。ヨーロッパは強欲で愚かな国の集合体である。だからこそ第一次大戦も第二次大戦もヨーロッパで起きた。米国の建国の父たちは、「ヨーロッパのもめ事には関わるな」と後世に警告した。彼らは、魑魅魍魎のヨーロッパ世界を知っていた。その教えに背き、ウッドロウ・ウィルソン大統領がヨーロッパの戦いに介入した。戦間期は、ウィルソンの間違いを米国民が悔いていた時期でもあった。国民の真摯な反省を、フランクリン・ルーズベルト大統領とウィンストン・チャーチル首相が粉砕した。そして第二次大戦となった。読者が、読了後に幾ばくかのデジャブを持つことができればこの企画は成功だと思う。歴史は繰り返す。本当の歴史を知らずして現代は語れない。(本書の渡辺惣樹「はじめに」より)
〈目次〉
第1章 既存の秩序・常識を壊したベルサイユ体制
第2章 戦間期を混乱させたフランスのわがまま
第3章 ソ連を一大プレイヤーに押し上げたスターリンの深謀遠慮
第4章 満洲国の主権にこだわりすぎた日本の落とし穴
第5章 ニューディールの失敗で参戦を決めたアメリカ・ルーズベルト
第6章 共産主義プロパガンダの集大成だったスペイン内戦
第7章 ヒトラーはどこで間違えたのか
人気の発達脳科学者と『スマホ脳』翻訳者が、
日本人の「お金=幸せ」について語る
いい学校・会社に入らなくても幸せに生きられる!
子どもが身につける「本当の力」とは何か?
そのヒントがスウェーデンにあった。
共働きなのに、なぜ日本の子育ては変わらないのか?「共働き家庭」の子育てをこう変える!日本人のための「家族改革&意識改革」。
「いい学校→いい会社=お金を稼ぐ」という価値観、いわばこれまでの職業倫理感から脱却した親たちを見てきて、私は常々、「働き方改革も子育て支援政策もいいけれど、これで解決に向かうのだろうか」と疑問に感じていました。それよりも、親たちがいまの時代に合った職業倫理感を手に入れ、我が子に対しても“多様性”ある将来を受け入れてこそ幸福を得られるのではないだろうかと考えていたのです。(成田奈緒子「はじめに」より)
〈目次〉
第1章 日本とスウェーデンの子育て・教育事情
第2章 本当にお金で幸せの尺度は測れるのか
第3章 スウェーデン人の価値観からヒントを探る
第4章 大人も子どももメンタルが崩壊している現代社会
第5章 子どもの未来を切り開く子育てを考える
【特集】
ユートピアか?ディストピアか?
“未来”をプログラムするのは誰だ
【巻頭対談】
超未来論 AI(愛)時代の生き方
●市村よしなり。&舩井勝仁
【連載】
●舩井勝仁
主幹から:共同幻想論から爬虫類人まで
●副島隆彦
評論家、副島国家戦略研究所<SNSI>主宰
連載テーマ「誰も書かない世の中の裏側」
今月号タイトル:NY(ニューヨーク)マフィア100年の全体像
●古歩道ベンジャミン
フリージャーナリスト
連載テーマ「新しい時代への突入」
今月号タイトル:新ローマ教皇が世界に吹き込む新風
●船瀬俊介:地球環境評論家
連載テーマ「マスコミのタブー200連発」
今月号タイトル:ロボット、AI、FSD(完全自動運転)近未来社会を決定する3ファクター——“情報ガラパゴス”日本だけ落ちこぼれ。超激変を見よ———
●飛鳥昭雄:サイエンスエンターテイナー
連載テーマ「情報最前線――未来への指針」
今月号タイトル:【緊急特別編】「JAPAN壊滅2025」は起きるのか!?
●安西正鷹:『みち』論説委員
連載テーマ「お金の謎に迫る」
今月号タイトル:「持続可能性」を推進する本当の狙いは何か(23)
●金原博昭:オリオン形而上学研究所 代表
今月号タイトル:第三のトンネル《その15》+
●新堂冬樹:小説家
雛鳥は夜に羽ばたく 第16回
●竹内久美子:動物行動研究家
連載テーマ「動物行動学から見る人間の本性」
今月号タイトル:ついに正体を現した読売新聞
●大村大次郎
連載テーマ「元官僚が見た!闇の支配者の正体」
今月号タイトル:9.11の陰で激しい通貨戦争が
●三浦暁子
連載テーマ「三浦暁子のおっとり人間、かく語りき。」
今月号タイトル:引退後の夫婦の状景
●マンフレッド・クラメス
連載テーマ「日本の叡智が心身症時代を救う!」
今月号タイトル:昔の日本人に学ぶ健康のコツ
【読み切り】
インタビュー: 加藤久弦
今月号タイトル:身体にもともと備わっている靭帯の存在に気づき靭トレで心身のパフォーマンスを上げる
●松村宗哲&吉野内聖一郎
今月号タイトル:潜在意識にある業(カルマ)を癒やし一隅を照らす人になる
【今月号の見どころを、一部ご紹介】
巻頭対談:超未来論 AI(愛)時代の生き方
●市村よしなり。&舩井勝仁
――――――――――――――12ページ
舩井 ITとひとくちに言っても広義ですが、市村さんの定義でいうITとはどういうものですか。
市村 世間一般でいうITとは「Information Technology 情報テクノロジー」であるのはもちろんそうなのですが、最近の私のイメージとしては、少しスピリチュアル領域でとらえています。2000年前後からITが台頭してきたことは、みずがめ座の時代に移行したことの象徴だと思っています。昭和までの1900年代、広くとらえると1000年代の1000年間は、物質的な「もの」に重きを置く時代でした。それが、見えないもの、情報が主になる時代になってきた。見えないもの(情報)を扱う=ITだと私はとらえています。だからこそITというのは、私にとっては見えないものを見える化するために欠かせないものでもあります。そういう見えないものを扱うのがITだとして、その延長線上にあるのが波動の世界であると考えています。
舩井 見えないものといえば、意識や愛や感情、心や声や魂といったものもITで取り扱えると考えていいのでしょうか。
市村 扱えます。アクセスする場所によっていろいろと異なりますが、周波数を読み解くことによって、アカシックレコードや未来の情報まで見える化できると考えています。僕はそういった情報も組み合わせ、企業コンサルをしています。経営の未来のヒントの9割は見えない世界にあるのです。そうしたこともあって「未来創造コンサルタント」を名乗っています。個人の波動も見える化できますが、会社の状態を「見える化」することで、その会社がよりよくあるためのアドバイスができます。
舩井 最近AIの台頭が目覚ましいですが、AIもITの延長線上にあると考えてよいのですか?
市村 はい、AIもITの延長線上であり、最終地点はハイヤーセルフと呼ばれるものとも同一であると考えていいと思っています。
舩井 AIに関する議論で、AIは感情を持てるのかとか、AIは愛という感覚を持っているのかといったものがあるのですが……
ロボット、AI、FSD(完全自動運転)近未来社会を決定する3ファクター——“情報ガラパゴス”日本だけ落ちこぼれ。超激変を見よ——
●船瀬俊介
――――――――――――――48ページ
……——時代が急速に変化している。とりわけ、テクノロジーの激変ぶりは、目にも止まらない。—日進月歩などという生やさしいものではない。まさに——“秒進分歩”……。—“情報ガラパゴス”日本だけが、置いてけぼりだ。これらの変化を一言でいえば、「破壊的イノベーション」。従来の価値を根底から破壊しつくす。そして、想像、空想を超えた技術が忽然と出現する。このような爆速変化に、なぜ日本だけが取り残されているのか?その病根を、わたしは『フリースクール革命』(ビオ・マガジン)(写真1)で指摘した。
「偏差値“狂育”が、日本を滅ぼした」
それはどういうことか? 「暗記力100%」「思考力0%」……。日本の秀才たちは、教科書に書いてあることは、完璧にこなす。しかし、教科書に書いていないことには、完全にお手上げだ。しかし、現在、世界中で起こっていることは、教科書に1行も書かれていないことばかりだ。そして、それらは教科書の内容を、ことごとく破壊、粉砕する。「暗記力100%」の“秀才”たちは、木っ端みじんに粉砕される。
彼らの心中を一言で表せば、呆然自失……。何が起こっているのか、分からない。何をしていいのか、分からない。目前に起こっていることが理解できない。こうして、〝情報ガラパゴス〟国家ニッポンだけが沈んでいく。こうして、「破壊的イノベーション」の驀進に、日本の産業界、経済界さらに学界は、根底から粉砕されようとしている。
本稿は、その国家的な危機に警鐘を乱打するものだ。目前にある「破壊的イノベーション」は3つある。(1)ロボット、(2)AI、(3)FSD(フル・セルフ・ドライブ:完全自動運転)だ。これらは、個別に存在するのではない。三者、絶妙なシナジー効果で、統合化され、加速し合い、進化している。これらが、近未来社会を決定する3ファクターなのだ。……
トランプ政権で変わる世界戦略
かつて地政学は日本の財産だった
戦後80年!ユーラシア大陸に巣食う「悪」の呪縛を解く
海洋と大陸の衝突、何が角逐を生むのか?
東アジアの危機は待ったなし!
日本がいま組むべき国はモンゴルだ!
日本が直面している地政学的危機もまた、日本民族の「繁栄か消滅か」という存亡の問題である。最大の脅威である中国は、「中国人の優越性」を極端に強調している。したがって、地政学を語る際に民族という要素を排除する理由は、どこにも存在しない。本書では、民族という存在、そして民族自決という歴史的運動に注目しながら、地政学を多角的に論じていくことにする。(本書「序論」より)
〈目次〉
序 論 地政学は日本の財産だった
第1部 失われた地政学
1ハウスホーファーの予見と東アジア
2戦前日本の地政学とその理論
第2部 戦後の地政学的激動
1東アジアを席巻した共産主義の恐怖
2日本の敗戦と地政学的変化
3中国内戦と共産党の支配
4中国共産党の異民族弾圧
5中国とロシアの地政学的戦略
結 語 トランプ政権で変わる世界の地政学
宇宙開発の軌跡をひも解くと、人類の未来が見える。
米ソの競争によって大いに発展した宇宙開発は、
冷戦終了後、ISSに象徴される国際共同の時代へ。
そして今、米中の熾烈な競争が幕を開ける——。
宇宙開発の歴史を知ることは、人類の未来を知ることである。
・冷戦の終了で変化した宇宙開発の目的
・米ソとは異なる進化の道を歩んだ日本の宇宙開発
・アメリカ主導の「アルテミス合意」は、中国を意識したもの
・期待される「原子力ロケット」の研究
・世界初の「火星サンプルリターン」は、アメリカか中国か?
・地球にない宇宙資源を活用する時代へ etc.
宇宙開発は、資源を持たない日本にとって
極めて重要な国家戦略である!
国際情勢を大きなスケールで見ると、およそ150年を1周期として、戦争と平和の時代が交互に訪れているようにも見えます。直近の150年を見てみると、後半の平和の時代には、冷戦構造を抱えながらも国際共同の機運が高まり、ISSやアルテミスといった共存のための構想が実現されました。(中略)本書では、こうした宇宙開発の歴史を振り返りながら、「なぜ宇宙開発が必要なのか」「これからどんな役割を果たすべきなのか」といった問いについて、日本の立場から考えていきたいと思います。——本書、「はじめに」より
◎10ミニッツアカデミー講義録
〈目次〉
第1章 宇宙開発の流れを概観する
第2章 宇宙開発の初期段階 ~ロケット開発から人工衛星の打ち上げまで
第3章 人類が宇宙へ飛び出す時代へ
第4章 衛星探査機や惑星探査機の開発
第5章 冷戦の終了と変化する宇宙開発の目的
第6章 技術の確立、そして民間企業が参入へ
第7章 米ソとは異なる発展を遂げた日本の宇宙開発
第8章 太陽系の歴史を紐解く惑星探査
第9章 宇宙開発を継続するための「国際月探査」
第10章 宇宙開発における中国の台頭
第11章 政治の影響を免れない宇宙開発
第12章 月から火星へ ——Moon to Mars
第13章 地球にない宇宙資源を活用する時代へ
第14章 宇宙推進技術はどこまで進化したか
第15章 発展する宇宙空間利用と、進化する技術
第16章 宇宙開発は私たちの未来をどう変えるか