飢餓のニューギニア、極寒のシベリア抑留、屈辱の捕虜――
「戦記」に託した教訓
〈平穏な日常〉から〈極限の戦場〉に放り込まれた父祖たち。
日の丸を背負った兵士は、いかに死に、どう生きたか。
自己を愛し、信念を貫いて生きよ!
命がけで戦った男たちからのメッセージ。
現代人に忘れられた存在となっている大東亜戦争の「戦記」。しかし「戦記」は単なる昔話ではない。地獄を彷徨い歩いたのは私たちの父であり、祖父である。戦後我々は、日本の兵隊たちをただの「運が悪かった人」にしてはいまいか。我々は、その酸鼻を極めた行路を、たとえ不完全なものであれ、ヴァーチャルに過ぎないものであれ、辿っておくべきだと思う。それが自身のひとつの試練となり、躓きの石となる意味においてはじめて、父祖たちの経験は私たちを教え導くものになり得るのだ。直前まで「平和で文明的な日常」を送っていた我々の父、祖父たちが、ニューギニア、シベリアなどにおいて、死線をさまよう極限状態の中で人間の美しさ、醜さをどう表したのか。日本民族の伝統精神や文化性が、どう生き様に表現されたのか。数多ある「戦記」の中から、著者独自の視点で選び抜いた「珠玉のメッセージ」を引用し、見出していく。
◇序 民族の教科書
◇第一章 死線上の男たち――地獄に咲いた、生命の輝き
◇第二章 凍てつく日の丸――落日の大地シベリアに生きる
◇第三章 囹圄(れいご)の民族――試された日本人の地金
◇終 章 忘れられた教訓、失われた生き方
塗り替えられた戦国史の謎!
・信長は本当に比叡山を全山焼き討ちしたのか?
・秀吉はどうやって織田家から天下を奪ったのか?
・関ケ原の合戦は天下分け目の合戦でなかった?
・桶狭間の戦場に流れた「信長死ス」の噂の真相とは?
・信長は本当に「神」になろうとしたのか?
・秀吉が朝鮮出兵した意外な理由とは?
最新の説に筆者の新解釈も加え、まったく新しい三英傑(信長・秀吉・家康)たちの歴史を描き出す。
■天正大地震が起こらなければ関ヶ原を待たずして家康は死んでいた!■
いまや戦国史は次から次へと新説や新解釈が飛び出し、
1年前に新説で通ったものが手垢のついた話になるほど。
いったいどれが正しいのかわからない状況だ。
いまでは中国大返しも、秀吉が「事前に明智謀反の情報」を握っていて
準備していたという説が囁かれている。
また関ケ原の合戦はなかったという説まで飛び出し、
ただそれが暴論ではなく、ある意味、本質をついた説だともいわれている。
●目次
◇信長の章
其の一 「信長死す!」ニセ情報を流した信長は風を読み、桶狭間の合戦に勝利した
其の二 信長は本当に比叡山全山を焼き討ちしたか
其の三 信長は「神」になろうとしたか
其の四 最新説「本能寺の変」
◇秀吉の章
其の一 最新説「秀吉が本能寺の変を予測していた」は本当か
其の二 秀吉はどうやって織田家から天下を奪ったのか
其の三 銀を売るのが朝鮮出兵の本当の狙いだった
◇家康の章
其の一 信長の合戦にあらず!長篠の合戦と家康
其の二 天正大地震が起こらなければ関ヶ原を待たずして家康は死んでいた
其の三 関ヶ原の合戦は天下分け目の合戦にあらず
其の四 家康は陰謀好きの“狸おやじ”にあらず
大坂の役は徳川家との「二元政治」解消のために豊臣家が仕掛けた“喧嘩”だった
\未来は過去に語られていた!/
仮説と比較で読み解くと20倍面白くなるifの日本史!
歴史を動かしたのは誰か?
なぜ歴史はくり返すのか?
第一章●仮説で読み解く日本史
第二章●比較することで現れる本質
第三章●歪められた結果
第四章●歴史はくり返すのか
第五章●歴史を動かしたのは誰か
歴史の興亡は例外なく、人の一生のいとなみと同じ道筋をたどるものである。
人は生まれ、育ち、気力・体力の充実した壮年期の頂きを迎え、やがて下向して衰亡していく。不死の人はいない。
この個人の構造は、国家であれ、時代であれ、組織であっても個人でも、変わることはない。
換言すれば、これまでに読者諸氏が遭遇した出来事、これから出会うであろう未知の事件にも、
同じような経過をたどった過去の、同様の事例が必ずあった、ということになる。
「歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる」
フランシスコ・ザビエルは死の商人だった!
史上最大のタブーに斬り込む!
キリスト教を分裂させた“教会税”とは?
イスラム教徒を激増させた減税政策
延暦寺は悪徳金融業者だった!
【入信のきっかけは過酷な税金だった!】
第1章 なぜユダヤ人は銀行家が多いのか?
第2章 信者を爆増させた“キリスト教ビジネス”とは?
第3章 キリスト教は“金の問題”で分裂した
第4章 日本を千年近く支配した仏教勢力
第5章 死の商人としてのザビエル
第6章 イスラム教徒が急増した経済的理由
第7章 現代も続く「宗教と金」の争い
もし各宗教の信徒たちが「お互いに助け合うこと」「偶像崇拝をしないこと」の
二つだけをしっかり守れば、宗教における争いや諍いなどはなくなるのではないだろうか?
また宗教における争いや諍いだけではなく、人類の諍いや争いはすべてなくなるのではないだろうか?
そしてほかのどんな厳しい教義を守っていたとしても、この二つを守らなければ、
何の意味もなく、害悪しか残らないのである。(「おわりに」より)
◆現代日本をつくった20人の日本人◆
昭和天皇、吉田茂、池田勇人、安倍晋三、小林中、
藤田田、美空ひばり、アントニオ猪木、円谷英二、
手塚治虫、田中角栄、すぎやまこういち、湯川秀樹、
三島由紀夫、橋田壽賀子、瀬島龍三、池田大作、
宮本顕治、宮澤俊義、藤井聡太・・・・・・
[もくじ]
序 章 戦後の昭和天皇
第一章 戦後の政治家
第二章 戦後の財界人
第三章 戦後を形作った文化人
第四章 戦後日本を動かした怪物たち
第五章 史上最強の天才
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えてして人は、現在の自分の価値観で過去を評価しがちだ。
だからこそ、歴史学では「その時代の常識を再現すること」を心がける。
本書では、敗戦から現在までの、戦後の日本がどのような国だったのかを、
それぞれの分野で時代を代表する人物を通して、描いた。
昭和戦後、平成、令和を通して、もっとも存在感のあった人物は昭和天皇だろう。
序章においては昭和天皇を通して、八月十五日敗戦以降の昭和を描いた。
第一章は、政治。
国の方向性を決める。政治の中心は最高権力者、現代日本の場合は総理大臣だ。
その中で代表的な人物として、三人を選んだ。
第二章は、経済。
本当は創業経営者を多数並べたかったが、あえて二人に留めた。
第三章は、文化。
歴史を描いてその時代を再現しようとする場合、最も難解なのが文化だ。
同じ時代を生きていても、常識は食い違う。だから多分野から九人を選んだ。
本章は最も力を入れた章で、我々が生きている時代がどんな時代かを、
知らない人に伝えるつもりで描いた。
第四章は、怪物。
偉人ならざる人たちだが、影響力のあった人物を五人選んだ。
第五章は、将棋棋士の藤井聡太だけで一章となった。(「はじめに」より)
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