国民的英雄・信長の人気は敗戦の賜物であり彼が手本にしたのは「無類の上」足利義教だった。 一次資料に依って、常識・定説を覆す歴史ミステリーの金字塔が増補決定版に! 〈天魔王〉織田信長とは、いったいどのような武将であったのか。豊富な文献・資料を縦横に駆使し、従来とはちがった驚くべき実像を浮きぼりにする。信長は父・信秀の嫡統だったのか。出自の解明から数々の奇行、合戦に隠された謎に迫る。そして、もう一人の〈天魔王〉足利義教との対比から「信長」の真実を明かす。 姉川の合戦、蘭奢待など、全面的に新たな書き下ろしが加わり、新作といってもいいほどの完全版!この本を読まずして、信長は語れません! また、足利義教についても、どれだけの人だったかということが再認識されます。元資料の白文へのルビもこの本ならでは―?しかし、驚きの読みやすさ!
織田信長は実は経済オンチだった!? 政治では革命児とも呼ばれていた信長。しかし経済の視点から見ると“やや革新的”という位置付けだった。 有名武将や史実の知っているようで知らない、戦国時代の「台所事情」に注目した新しい歴史書! 政治史で書かれてきたこれまでの一般書と比べて、戦国時代そのものの経済はどういったものであったのか? ◎戦国時代は地主と地侍のパラダイス ◎秀吉を震撼させた「ネゴロス」 ◎?マルサ?の役割をつとめた天台寺院 ◎流浪の大名「今川氏真」と地侍 ◎千利休「切腹事件」の真相と太閤検地 ◎「地侍の弱点」をついた秀吉の戦略 ◎信長と鉄砲 ◎信長の?不肖のせがれ?と清州会議の謎 ◎秀吉の?不肖の甥?と切腹事件の真相 ◎秀吉の関東平定と「石垣山一夜城」の謎 ◎北条家の収益と「兵粮丸」「紙具足」の謎 ◎戦場での「奴隷狩り」と「禁制」の値段 ◎長宗我部家を没落させた重臣の「所領売買 ◎「買地安堵」とその弱点 等など
中国はどうやって現在の高度経済成長という段階にまで到達したのか?“アジアの病人”と呼ばれるほど衰退していた中国が、改革を行おうとすると必ず失敗するという古いパターンから脱却し、どのようにして発展と富の蓄積の段階に進むことができたのか?GDP世界2位、アメリカに次ぐ大国として「偉大な復興(Great Rejuvenation)」を遂げた現在の中国。現在の中国の成功をもたらした要素を歴史的な視点で解明する1冊。 本書では、知識人と政治家たちに注目し、彼らが中国社会にについて何を考え、中国社会に対して何を実行してきたかを検証。 魏源(富国強兵)、馮桂芬(自修自強)、西太后(自強プロジェクトの推進)、梁啓超(新民運動、洋務運動)、孫文(三民主義、中華民国、国共合作)、陳独秀(雑誌『新青年』、新文化運動、中国共産党)、蒋介石(中国国民党)、毛沢東(中華人民共和国建国、大躍進運動、文化大革命)、?小平(経済特区、南巡講話)、朱鎔基(国家資本主義、国有企業再生)、劉暁波(天安門事件)といった人々を著者は取り上げている。中国近代史を通じて改革者が常に求めた「富強(wealth and power)」をキーワードとして、現在の中国を理解することができる。 ※本文内に出てくるの参考文献はこちらよりダウンロードして御覧下さい。 ↓